あらすじ
政府の地震本部が「30年以内の発生確率が70~80%」とする南海トラフ巨大地震。その震源域は広大で、沿岸部のみならず内陸も激しく揺れる。活断層の密集地帯を走るリニア中央新幹線は無事でいられるだろうか? リニアは既存の新幹線より脆弱で、大部分が地下トンネルのため避難は困難をきわめる。そして、新たな複合災害を誘発する可能性が高い。地震学の知見に基づき、その危険性を警告する!
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Posted by ブクログ
リニア新幹線が如何に時代錯誤で危険なものか、原発との共通点がよく見えてくる。JR東海は「起こりうることは必ず起きる」と改めて認識し、ぜひ今からでもブレーキを踏んでいただきたい。
Posted by ブクログ
前半(第1部)は、南海トラフ巨大地震の危険性について、「あれもある」「これもある」といった記述が続いたこともあり、くどさを感じ、読むのがしんどかったですが、後半(第2部)は、「では、どうしたらよいか」に重点が置かれて書かれていて、読みやすくなりました。
「では、どうしたらよいか」の部分については、現場の声を反映したものがどうか怪しいので(著者の専門外の領域に関する記述が多いように思われるので)、すべてを信じるわけにはいかないかもしれませんが、検討に値する意見だとは思いました。
いずれにしても、アフターコロナを見据えなければならない今、リニア新幹線を推進する合理的な理由は何もない気がします。
政治家には、100年後、そして、これから100年間の日本の姿を丁寧に考えていただき、少しでもよい日本になるよう、活動していただきたいものです。