【感想・ネタバレ】デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実 - オープンから24年目を迎える人気ステーキ店が味わった -のレビュー

あらすじ

2020年でオープンから24年目を迎えたステーキハウス『ミスターデンジャ―』(東京都墨田区立花)。
今や行列が絶えない人気店だが、狂牛病騒動、リーマンショック、新型コロナウイルスなど予期せぬピンチの連続で、ここに至るまでの道のりはデスマッチよりも危険だった!
どんな非常事態も創意・工夫で乗り越えてきた元プロレスラーで、“ミスター・デンジャー”の異名を馳せた店長の松永光弘氏が初めて明かす、固定概念をブチ壊すサバイバル哲学!!

「コロナ禍のような緊急事態下こそ、大きな決断を即座に下せるかどうかが、ビジネスを進めていく上で、とても大事なことだと思っている。
もちろん、これは私が何度となくビジネス上で失敗を繰り返し、そこから学んだことでもある。
いまとなっては、あんなにたくさんの危機に直面してきたのに、よく店を23年も存続させ続けることができたな、としみじみ思う。
そうやって体験してきたこと、学習してきたことも、この本ではすべて書いていこう」(著者より)


【目次】
序章 コロナとの闘いは「デスマッチ」にしてはならない
第1章 ステーキ店はどんなデスマッチよりも辛かった!
第2章 狂牛病騒動をも撃退した『どうしよう?』即『こうしよう!』
第3章 『金』よりも『人』を大事にすれば、いつかは救われる!
第4章 倒れてもカウント10までに立ち上がれば生き残れる!
最終章 令和2年春、コロナと向き合った繁盛店が下した『ふたつの決断』


【著者プロフィール】
松永光弘 (まつなが みつひろ)
ステーキハウス『ミスターデンジャー』店長/元プロレスラー
愛知県知多郡出身。
日本初の『有刺鉄線デスマッチ』を行う。
“ミスター・デンジャー”の異名を欲しいままにし、プロレス界での地位を確立した。
1997年にステーキハウスをオープン。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最凶ステーキハウスのオーナーシェフ・
松永光弘。自ら経営するステーキハウスの名は「ミス
ターデンジャー」、今や行列の絶えない大人気店とな
ったこのお店の経営状況を振り返る繁盛記であると共
に、今後「セカンドキャリアを飲食業界で!」と考え
る人たちに向けた指南書でもある。

我々にとって松永光弘とは「デスマッチの神」であり、
誰も考えつかないことを多々実行してきた尊敬すべき
プロレスラーなのだが、今回のレビューはそのキャリ
アを敢えて忘れて書いている。というのは・・・。

プロレスラーの経営する飲食店、というのはいろいろ
あり、ファンはそういうお店に足を運びがち。もちろ
ん僕もその中に含まれるのだが、おおよそのお店は1
〜2回訪問したところで行かなくなる。しかし、松永
光弘が経営する東あずま・ミスターデンジャーだけは
完全に他の店と一線を画す。なぜなら、純粋に「ステ
ーキが美味しく、安い」のだから。

記録によると、僕が最初にデンジャーに行ったのは、
今からちょうど25年前。もちろん松永さんが目当て
だったのだが、2回目からは完全に目的が異なった。
「都内でいちばん美味しいステーキを食べさせてく
れる店」。今でもその思いは全く変わらず、年に数
回は必ずお邪魔させていただいている。

コレを単なるプロレスファンの忖度と取られたら甚
だ心外。僕はこのお店にこれまで何十人という人を
連れて行ったのだが、「不味い」とか「苦手」とか、
そういうネガティブな意見を一度も聞いたことが無
い。ミスターデンジャーは「確かな味の名店」なの
である。

そんなデンジャー、これまで幾つかの徹底的な危機
を乗り越えてきた。狂牛病騒動、リーマンショック、
東日本大震災、そして今回のコロナ騒動。驚いたこ
とにこの本は2020年の2月に企画され、たった半年
で発売された。だからもちろん「withコロナ」とか
「アフターコロナ」等と言われる新しい時代に対応
しているし、イチイチ頷ける話が多々。飲食業界に
限らず、全ての社会人が読むべき本だと思う。

ちなみに昨日届いてたった1日で完読。今はデンジ
ャーのステーキが食べたくて仕方ない。450gは余
裕だな、きっと。

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2020年08月04日

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