【感想・ネタバレ】骨を撫でるのレビュー

あらすじ

「きょう日、みな金、金、金や。けったくそ悪い」どの家にもそれぞれ汚点となる人間がいた。そこから家族にがたがくるのか、家族にがたがきているから勝手をする人間が出てくるのか。わりを食うのは優しく、弱い立場の人間だ――。土地と血縁に縛られ、しぶとく、したたかに生きる人間の姿を描き出す表題作ほか一篇収録。

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Posted by ブクログ

「骨を撫でる」と「青いポポの果実」の2作品。ピンと張った空気から来る緊張感、ゾクゾク、ゾワゾワ感がこみ上げてくる。どちらかと言うと負の感情を抱きがちな作品ですが、それでも読ませる力がある話。
「骨を」は、「家」「血」「土地」などという田舎特有の閉塞感のあふれる環境で生きる人たちの話。
「青い」は大雑把にいうと幼年期・成熟期の生と性の話。どちらも、「ああ、この人たちにとっては生き辛いのだろうな。どうにかならないのかな」と思いながら読んだ。読後感は悪いのですが、気になる作家さんです。 

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2021年10月14日

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