【感想・ネタバレ】天皇のロザリオ 上のレビュー

あらすじ

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「陛下が危ない!」市長は叫んだ。1949年6月8日、昭和天皇が大分県別府市、高崎山の麓にあるカトリック系小百合愛児園に行幸した時、カトリック教会と米占領軍マッカーサー総司令官、そしてカトリックの吉田茂外相らが天皇をカトリックに回心させ、一挙に日 本をキリスト教化せんとする国際大謀略が組織された。そしてそれは、ローマ法王庁による聖ザヴィエル日本上陸400年記念の大がかりな祝祭と連動していた。しかし、決定的な一瞬、天皇に同行した脇鉄一別府市長の機転でこの策謀は挫折した――と、別府出身の著者鬼塚英昭氏は推論する。本書は、この事件とその背景を、「天皇教」や「キリスト教」と対決する「原日本人の古神道」に徹する立場からどこまでも深く鋭く追跡していく。日本図書館協会選定図書

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Posted by ブクログ

この本を読まずして天皇に関する話はできません。天皇の資産から三島由紀夫が美智子様とおみあいをしていたなど、誰も知らない歴史の真実がここから始まります。特に書いている内容が過激であるため、仮に半分の内容が真実であるとしても、日本の歴史がいかに支配者により、作られた歴史であるか理解できると思います。鬼塚氏の渾身の秀作です。

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2011年12月26日

Posted by ブクログ

小説だと思って読めばなかなか面白いと思う。
というのは、書かれているのは全て状況証拠だから。
領土拡大が事績だと思って戦争を指導し、敗戦となると部下を売って責任を逃れようとする、在位し続けるために、キリスト教に改宗しても良いとの素振りまで見せる、生き延びるためには、平和の天皇としての演技を完璧にこなす。
著者は、昭和天皇を断罪したいようだが、このようなことは、神代の昔から天皇がやってきたことだと思う。後醍醐天皇などまさにそうである。
昭和天皇は、その意味では、とても天皇らしいと言えるのではないか。
近世における「建武の新政」で国を滅ぼした(米国の属国となった)。薩長の明治維新は失敗だったということであろう。
書かれている明治天皇は、部落出身者が入れ替わった者というのは、書かれているのが状況証拠としても弱く、いちゃもんの域を出ないのでは?
SFとして、天皇がキリスト教に改宗した世界を見てみたい気もする。

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2024年05月20日

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