あらすじ
昆虫,キノコ,魚など,地球上には数万種もの「光る生きもの」がいる.生物はいつ,どうやって光る能力を手に入れたのか.光を使った驚きの生存戦略とは.発光のしくみを解明し,進化の道筋を巻き戻していくと,舞台は暗闇に満ちた太古の深海へ.生物が放つ光に魅せられた著者が,ダーウィンも悩んだ「進化の謎」に挑む.[2色刷]
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Posted by ブクログ
名文が過ぎる。
●書き出し
はるか昔のこと。太陽ができて、地球ができた。地表は、海と陸地に分けられた。太陽からは熱と光が降り注ぎ、海に生命が誕生した。光を受容する「眼」という器官が進化した。あるものは陸に上がった。
■本題は生物の「発光」の話
すべての生命体は眼に見えないほど弱い光を常に放出しているが、これはバイオフォトンと呼ばれていて、生体内の代謝反応の副産物である。
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ホタルのような生物発光では、生体内で起こる化学反応により光が作られる。一方の生物蛍光では、生物に当たった短波長のエネルギーが波長のより長い光に変換されて放出される。
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