あらすじ
「次は僕が頑張る番というわけか」
オリアナの死を目の当たりにした直後に意識を失ったヴィンセントは、気がつくと四歳の頃に巻き戻っていた。
次こそは死に戻りを乗り越えるために、入学するまでに着々と準備を進めていたが、今度は彼女に二巡目の人生の記憶がなかった。
「友人になってもらえるだろうか?」
「よろしくお願いしますね。ヴィンセント」
まずは友達として仲良くなり、自分を好きになってもらう——
完全な不得意分野を、ヴィンセントはなんとか突き進む…!
前途多難な三巡目の魔法学校生活、スタート!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
※Web版は敢えて読まずに挑んでおります。
取り敢えず「アズラクおまえ、そうだったんか!?」と驚愕した2巻。
いや、ヤナ様の勘違いもあるかもしれないけれども。
1巻の顛末を知っているだけに、何だかこう裏切られた気持ちになったというか。
閑話休題。
3巡目スタートの2巻。
今度はヴィンセントは覚えていてもオリアナは忘れてしまったパターン。
ヴィンセントのためだけに突き進んでいた2巡目のオリアナに比べて、今回のオリアナは沢山の仲間たちに囲まれてのびのびとしている。
これが本来あるべき姿の彼女で、2巡目の彼女がどれだけヴィンセントのために頑張って無理をしてきたが分かるというもの。
その頑張りのバトンも無理のバトンをも受け取って一人努力を続けるヴィンセント。
例えオリアナに恋心を向けてもらえなくても、彼女を救うために「友達」として関係を築きていく。
……自重はしていたように思うが、時々我慢できなくなっていたのが愛しい。
膝枕はご褒美です。
そんな「友達」のヴィンセントに、やっぱり惹かれてしまうオリアナ。
運命の恋人たちは、やはり3巡目でも惹かれ合うもの。
現状は「友達」という枷に互いに捕らわれてしまっているので、その先の一歩を踏み出せずにいるのがもどかしい。
両片思いですれ違っているので辛い。
早く色々な意味で心安らかに読める展開が来てほしいと思ってしまうほど。
2巡目はオリアナはほぼ一人で頑張っていたし、3巡目はヴィンセントが一人で頑張っている状況。
でも、今のオリアナの周りにはたくさんの仲間がいる。
賑やかで馬鹿やって、でもきっと頼りになる仲間たちが。
その仲間たちにヴィンセントも受け入れられつつある。
この状況は、きっと今後の展開で身を結ぶのではないかと予想。
今度は一人じゃない。
だからきっと大丈夫。
……というか、今回のターンで救われてくれないと読み手のメンタルが持たない。
見事助かって、大団円を見せてくれ!
という訳で、このまま3巻へなだれ込みます。
もどかしくて切ない
前巻とは違い、今回死に戻ったのはヴィンセントだった。結局この巻では前回・前々回の二人の死の謎は解明されず…。
ヴィンセントが前回のオリアナの必死さを理解してくれたことが救いに思えた。
今生ではヴィンセントがひたむきにアリアナを想い動いていることがなんとも涙ぐましいし、両片思いなところがもどかしい。
ヤナとアズラクも仲も前生とは違っているようにも見えるので、どうかみんなが幸せになる結末であって欲しい。
…でも、ミゲルの存在って…?
やっぱり黒幕?
匿名
1冊めに引き続き、心臓がぎゅーっと苦しくなる…
だけどその分幸せを噛み締めることができました。
ヴィンセントの心のうちがたくさん描写されていて応援したくなる気持ちでいっぱいです。
Web 連載で最後まで読んでいるので、読み返している感じです。
最初に読んだときのことも何となく覚えているので、こう思ってたなーでもこうだったんだろうなとか新たな感想が出てきます。
ヴィンセント頑張る
2巻のあらすじ読んだ時に、ヴィンセント大丈夫?(オリアナみたいにグイグイいけるタイプじゃないし)って思ったんだけど、グイグイいけないところがキュンでした。なんか、1巻よりずっとドキドキしっぱなしで...早く続き読みます!
涙が止まらない
オリアナに対してのヴィンセントの言葉や想いが優しくてあたたかくて、切なくて涙が流れます。
(君がいないと、息もできない)
この感情を文字で見て、涙が止まりませんでした。
素敵な作品と出会えて幸せです。
3巻も楽しみです。
匿名
サイドが変わって、彼女が2順目でどれだけの頑張りをしてきたか何を犠牲にしていたかを知る。
“愛おしく思うのは失った方の自分だろう”と思って拗れていた2順目の自分。今彼が愛おしく思うのは、何順目とか関係ない“彼女”だと切なくなる。
いよいよ運命の日を迎える次刊。先生と解き明かしていく竜木の“呪い?”。みんな幸せな未来になってほしい
1巻とはまた違う
主観がヴィンセントになってて、立場も変わって2巡目かと思えば、トータルでは3巡目。1があっての2、2があっての3巡目。
ここまできたら、やっぱりシャロンの母なのかなぁ、うーん意外にミゲル?とか推測ばかりになってて笑
1巻でのあの悲しい出来事が、2巻ではまた違う切なさに、ちょっぴり涙。
ただただみんなが幸せになってほしい!オリィもヴィンスもヤナもやっぱり幸せになってほしい!続き読もう!!
ビィンス、ビィンセント!もう少し何とかならんかったのか!?と思ってしまう。切ないけど一巡目の記憶が無いのが辛いところ。いや…あっても辛い(泣)
泣いた
続巻から購入。
一気読みすると体力がもたないので細切れに読むとまた読み返してしまってまったく進まないすごい作品です。
ヴィンセントが人生2巡目だと冗談まじりに告白するシーンや、必死こいてオリアナを守るシーンに涙が止まらない2巻でした。
さて3巻を読みます!楽しみです!
好きなお話
大好きなお話。1巻と立場が違ったお話だけど、それが切なくてとても良いです。ミゲルの立場が気になる。。
今度は男が苦悩する
前巻絶望のラストから
こんどはヒーローが死に戻ります。
本巻ではなく次巻完結。是非買いましょう。
前回のヒロインの努力と献身と強い愛情を、同じ境遇に立つことで初めて思い知らされるヒーロー。
そして、そのことを全く知らないヒロインとの距離に苦悩しつつも奔走します。
前巻ほどの切なさはありませんが、読者はまた別の人物の隠す何かを知ることになります。
これもまた切ない。自身がその立場なら気が狂いそうな。
次巻を読まずにはいられないでしょう。
今度はそう来るのですね…と始まった2巻。
前回とは違う見え方、前回は明かされなかった事情、いろんな根回し…1巻ほどは感情移入しませんでしたが、メインがヴィンセントだからかな。
でも好きな子がいるって言ったら誤解されるに決まってるじゃない!
そこは全力でヴィンセントに突っ込みたい。
アズラクは1巻からかなり株が下がりましたw
びっくりだよ、アズラクw
ヤナの恋も切ないなぁ。
Posted by ブクログ
限定ss『雷の日に』雷でも無邪気に遊ぶオリアナを見て、ヴィンセントは前回の彼女を想う。
劣等生なオリアナの楽しい学園生活と、二人のすれ違いな恋模様。
肝心の死亡原因の究明は進まず。次巻へかな?
苦しい恋の話は読むのにもエネルギーが必要です。
なぜすれ違うの?両片想い?想いが通じ合うまでどのくらい?
素晴らしいストーリーとは思いますが、そんな苦行気分での読書です。
Posted by ブクログ
心に残るフレーズの多い巻でした。
2巡目とは立場が入れ替わった2人を見ると、オリアナが捧げたかけがえのない時間と気持ち、ヴィンセントの変わらない人柄と恋慕がよく伝わってきます。
変わったものと変わらないもの、記憶や順番を違えてもお互いを強く想う優しさに胸を打たれました。
オリアナに向けた3人の言葉が、印象に残っています。
まずはミゲル。「やりたいことを探すっていうのはつまり、楽しめるってことを探すってことだろ?」
オリアナを励まし、1歩進ませる良い台詞だなと思いました。
ミゲル自身も、7度の人生で楽しいこと探しをして、その全てでヴィンセントとオリアナの隣にいるのが楽しいと思ったのかな、と考えると、ミゲルのことが愛おしくて切なくて、頭をむちゃくちゃに撫でてやりたくなりました。
恋を自覚したオリアナに寄り添うヤナもすごく良かった。「オリアナの心は、オリアナのためのものよ」。
めちゃくちゃ良い。ありのままのオリアナを認めてあげる良いシーンだと思いました。何度やり直してもこの2人は親友になるんだろうとわかります。
人の助言を素直に聞いて甘えるオリアナのかわいさたるや、ヤナやヴィンセントの顔がゆるむのも仕方ありませんね。
最後にヴィンセントが(君がいないと、息もできない)って言ってるのが、ヴィンセントのクソデカ感情が全部詰まってる気がして、好きです。
初デートを台無しにされて、シャロンを袖にするのはちょっとひどいんじゃないかと思っていたのですが、息ができないんじゃしょうがない。
1巻の、2巡目のオリアナ視点だけではわからなかった、色んなキャラの感情に説得力が出る1冊でした。