【感想・ネタバレ】籠の小鳥は空に抱かれる【特別版】のレビュー

あらすじ

湖に氷が張る間だけ陸と繋がる孤島に佇む寺院――「生き神」として務めを果たす日々を送る十八歳のリンチェンが、人と出逢い、人に戻るまでの恋物語。

今年も氷を渡り、リンチェンが生き神を務める孤島の寺院に巡礼たちがやってきた。その中で異質な雰囲気を醸す男、ナムガに興味を引かれたリンチェンは、彼の話を聞き外の世界に興味を持つように。ところがナムガは領主の命を狙う刺客で、リンチェン自身は領主の慰み者として献上される存在なのだと知ってしまう。自分を笑顔にしてくれたナムガに復讐などで死んでほしくない――リンチェンは迎えに来た彼に導かれ、島の外へ出奔するが…。

紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを収録した特別版!
電子限定秘蔵イラストも収録!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

経典と小さな島が世界の全ての中、水の神の器、生き神として巡礼者を祝福するリンチェン
チェンの前に巡礼者として現れ、世界の広さを教えてくれたナムガ
信仰心を己の欲望の為に利用する悪と純粋な信仰心と愛が戦う物語は、広大な大地と想いを感じられるお話でした。
無垢で好奇心旺盛なリンチェンが、生き神としての役割とリンチェン個人としての想いに葛藤する姿、人として生きようとする姿を導くナムガの愛と、二人の感情の移りが上手く世界観に引き込まれます。
とても素敵なお話です。オススメです!!

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2021年10月03日

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