あらすじ
★あなたの居場所は、ここにある。
「だれでもどうぞ」と、こども食堂はつくられた。赤ちゃんから小・中学生、高校生、大学生。子育て中の親はもちろん、お爺ちゃんもお祖母ちゃんもどうぞ。子どもたちは、お腹がすいたという理由で立ち寄れる。大人たちにはご飯以外に、ちょっとずつ「役割」もあるし、「子どもたちのため」という「言い訳」も用意してある。だから、誰でも気楽に立ち寄れて、人とつながることができるのだ。柵が苦手な現代人にも無理がない新しい多世代交流拠点。きっと、失われた縁を紡ぎなおすことができるはずだ。人々の生きづらさを和らげ、孤立と孤独を防ぎ、誰一人取りこぼさない社会をつくるための可能性を、こども食堂は秘めている。
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Posted by ブクログ
漠然と捉えていたこども食堂に対するイメージが変わりました。また、筆者を含め、私たちはすべて周りとつながることにより助けられ成長しているのだと感じました。読んでよかったと感じた一冊です。
Posted by ブクログ
子ども食堂に関わる人だけではなく、NPOやボランティアに興味がある人は是非読んでもらいたい。
NPO活動が上手くいかない原因を行政からの支援不足とすることで行政への不満を募らせがちであるが、本書ではそれを明確に否定している。
地域のあり方、持続可能な社会を考える上で子ども食堂は大きな力となる。
Posted by ブクログ
こども食堂に対する考えが180度変わりました。
地域づくりという言葉を色んなところで聞きますが、本質や意義が少しわかった気がしました。
行動すれば非難されるかもしれないけど、行動しなければ何も生まれないので行動しようと背中を押されました。
現代社会の問題に対する答えを示してくれるような良書です。
Posted by ブクログ
印象に残ったことば: 納得解(正解ではなく)
みんなで納得解を模索していく。
あったかい場所。
この粒々が増えていけば、もう少しみんなが生きやすい日本になるかも。
Posted by ブクログ
人をタテにもヨコにも割らない場所。行政の仕事をしている私はドキッとしました。日常的に、人を割って仕事をする私には耳が痛いフレーズです。行政は色々な制約がある中で、あれもできない、これもできない。これはうちではできないから、そちらでお願いしたいとやりきれない気持ちで断わったり、ヨコにふったりすることも多々あります。
この本の冒頭にあったように、こども食堂は貧困のこどもが行く場所だと思ってましたが、様々な価値や役割があることがわかりました。各地のこども食堂の運営者の方々には頭が下がります。こどもを持つ親として陰ながら応援できればと思います。
Posted by ブクログ
こども食堂の実例を挙げ、無縁社会による生きづらさや不安に応えようとする居場所の必要性を説く。
理想を語り、理想を実現させるため現実の何が問題なのか指摘する。多様性に配慮を加えることで共存社会が実現する。
わかりやすい語り口で、スッと胸に染み入る。