あらすじ
誰もが穏やかな最期を望んでいるはずなのに、不本意な死を遂げる人があまりにも多すぎる――。
日本の病院で実施されている事実上の安楽死、鎮静(セデーション)の実態とは?
強引な延命治療や過剰投薬の果てに何が起きるのか?
孤独死は果たして“残念な死に方”なのか?
現代のがん治療や過剰医療に警鐘を鳴らし続けてきた医師・近藤誠が、
知られざる死の現場に光をあてながら、日本の終末医療の現状を分析、「最高の死に方」について考える。
2021年3月に実現した、『大往生したけりゃ医療とかかわるな』中村仁一さんとの特別対談も収録!
人生の最期で後悔する人が多すぎる!
〇栄養補給で延命させる病院に「自然死」はない
〇心停止、脳卒中での「孤独死」がもっとも理想的
〇昔の「老衰死」の多くは、がん放置だった
〇老人ホームで不要な薬を処方され「ボケ症状」
〇緩和ケア病棟で行われる“安楽死”の真実
〇がんを治療するから「苦痛死」の地獄をみる
※単行本『最高の死に方と最悪の死に方』(2018年)の増補・改訂版です
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Posted by ブクログ
人生75年も続けていると、人生の最後は、安楽にあの世に逝きたいものである。
人間、おぎゃーとこの世に生まれてきたのだが、その瞬間は大変リスキーなものであるが、本人は、まったく無意識のうちに誕生してくるのである。
はてさて、人間の終焉も、近藤先生の説に寄れば、何万年物人間の歴史の中では、自然死というのは痛いことも痒いこともないらしい。
脳みそに大変ありがたい物質が現われ、そうなるらしい。
ところがおっとどっこい、長い人間の歴史から逸脱した医療行為がその妨げになっているとのこと。
日本人が従来培ってきた「死」に対する観念も歪められてしまっているとのこと。
そこらあたりをうまく解説してくれているのがこの本です。
中身ですが、
第1章 「安楽死で死にたい」という願い
第2章 日本で実施されている“安楽死”
第3章 延命治療で失われる「尊厳」
第4章 医療から遠ざかるという選択
第5章 いまの時代のさまざまな死に方
第6章 がん治療は「苦痛死」を引き寄せる
第7章 不用なクスリはボケ、早死にのもと
第8章 ぼくにとって最高の死に方
先生の亡くなり方ですが、「虚血性心不全」、あっという間のお迎えでした。
もっともっと長くご活躍して欲しかったですが、こればっかりは致し方ありません。
合掌
特別対談 中村仁一×近藤誠
とっても爽やかな対談でした。
特別収録 リビングウィル
これについては、私も一筆したためようと思っています。
長男と次男に連署してもらおうかなぁ(笑)。
Posted by ブクログ
現代のがん治療や過剰医療に警鐘を鳴らし続けてきた医師近藤誠が、知られざる死の現場に光をあてながら、日本の終末医療の現状を分析「最高の死に方」について考える。2021年3月に実現した『大往生したけりゃ医療とかかわるな』中村仁一さんとの特別対談も収録
人生の最期で後悔する人が多すぎる‼️
〇栄養補給で延命させる病院に「自然死」はない
〇心停止、脳卒中での「孤独死」がもっとも理想的
〇昔の「老衰死」の多くは、がん放置だった
〇老人ホームで不要な薬を処方され「ボケ症状」
〇緩和ケア病棟で行われる“安楽死"の真実
〇がんを治療するから「苦痛死」の地獄をみる