【感想・ネタバレ】カント入門講義 ――超越論的観念論のロジックのレビュー

あらすじ

我々が生きている世界は、心の中の世界=表象にすぎない。その一方で、しかし同時に「物自体」はある、とも言うカントの超越論的観念論。そのカラクリとして、基本的なものの見方・考え方の枠組みが人間の心にはあらかじめセットされているとカントは強調したわけだが、この点を強調することによって、その哲学は、後年の哲学者達の思想的転回に大きく貢献したと著者は説く。平明な筆致で知られる著者が、図解も交えてカント哲学の要点を一から説き、各ポイントが現代の哲学者に至るまでどのような影響を与えてきたかを一望することのできる一冊。

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Posted by ブクログ

口語調で書かれ、かつ、様々な概念が噛み砕いて、説明されているおかげで、哲学書としては、本当に読みやすい本になっている。経験、アプリオリを常に念頭に置きながらの説明で、カントの超越論的観念論を再認識することが出来ました。最後のカント哲学への批判、歪みの指摘も問題意識をもつために初級者には適度な記述でした。カントの人生の来し方も参考になります。

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2025年12月02日

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