あらすじ
人生で大切なことは、母から繰り返し言われた「この一言」だった──
3坪のたこ焼き屋から、口コミだけで県外から毎年1万人を集める大繁盛店を作り、2020年のビジネス書年間ランキングでも日本一に輝いた著者が贈る、母から学んだ、人生で大切な「たった1つ」の教え。
学びあり、青春あり、涙あり、感動ありの成長物語。母と子、父と子、愛情、友情、師弟、家族、仕事の真髄が凝縮された、長編ノンフィクション。
今の時代だからこそ読みたい、読むだけで自己肯定感が上がり、誰かのために何かをしたくなる、優しくて懐かしくて温かい一冊です。
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Posted by ブクログ
この本は私の考え方や生き方の方向を示してくれたとても大切な1冊になりました。
読み進める度に気付かされることは、優しさは才能でも性格でもなく、自分自身の選択であるということです。
明るく振る舞えなくてもいい、器用に人付き合いをしなくてもいい、大きなことをしなくてもいい。
ただ目の前の人を雑に扱わないこと。その小さな積み重ねが人の心に信頼や温かみを残してくれます。
本の中で描かれるお母さんの姿勢は、「誰かの役に立とう」と肩に力が入ったものではなく、相手を大切に思う気持ちが自然と行動に変わっていくような、穏やかな小さな優しさでした。
その優しさは決して派手なものではない。けれどたしかに誰かの心の中に残っています。
〝人は言葉より、態度を覚えている。
されたことより、どう扱われたかを覚えている。
正論より、寄り添ってくれた人を忘れない〟
効率やスピードが評価されやすい時代だからこそ、後回し、既読スルー、自分優先が当たり前になりすぎています。
だからこそこの本は、
「人との関係に丁寧さを取り戻すこと」の価値を思い出させてくれます。
読み終えたあと、
誰かに優しくしたくなる。
そして、誰かの優しさを見逃さない人でありたいと思う。
結局、人生で残るものは
結果でも成功でもなく、
人の心にどれだけ温度を残せたか。
そう思わせてくれる、静かで強い1冊でした。
喜ばれる人になりたい。
Posted by ブクログ
まず1番に母をもっと敬わなくてはという気持ちが芽生えた。今あなたのお母さんは笑っていますか?という問いに対して迷いなく頷けるようになりたい。そのためには、まずは自分が身近な人を喜ばせることができる人間になる必要があると思う。いつまでも家族に甘えてデカい態度を取るのではなく、感謝の気持ちを忘れずに過ごしたいと思った。
また、将来自分が親になった時に著者の母親のような強くて芯のある優しい母親になりたいと思った。
来年から就職してサービス業をするが、まずは自分のためでなく人を喜ばせるために働くということを忘れずに働いていきたい。
Posted by ブクログ
とても良かった。
自分が母親になったら、こんな母親になろうと想った
お母さんの最後の時は号泣した。
人に喜ばれることをすること、そうした事で
沢山の人に恵まれて、いい方向に進んでいっている
私も人が喜ぶ顔を見るのが好き。
だけど、人に親切に。親切に。としていたら
いつの間にか人の為にやっていた行為が
上手く言えないが、親切に。ということに
囚われすぎて、本当にその人のために思って
していなくなっていたりする。
喜ばせる人に。というのは
ただ、喜ばせることに一心になるのではなく、
その人のことを想って喜ばせる
当たり前だけどそれを教えて頂いた本だった。
以前読んだ「運転者」という本と共に読むと
自分の生き方の軸が固まるような感じがした。
・おかげさま という神様。
・今,目の前にいる人の為に
・人の目ばかり気にして自分を生きてない人は
究極的に人を愛することができない
・喜ばれるとは、自分の声を聞くこと
本来の愛に包まれた自分に気付くこと
Posted by ブクログ
「あなたが着てる服、履いている靴、これは全部〈おかげさま〉がつくってくれたものなの。会ったことはなくても、あなたのことを思って一生懸命つくってくれた目に見えない人たちがいるの。その〈おかげさま〉の存在を忘れたらダメだよ。そしてね、いつかあなたが誰かの〈おかげさま〉になるの。一等賞は困った人を助けるために神様たちがくれるものなのよ。だからあなたは喜ばれる人になりなさい」
「1つめは子どもに対する心配をする時間があるなら、それを自分の好きなことをやる時間に変えること。その姿を子どもに見せれば、子どもは将来そうやって楽しく生きることができる人間になるって信じてるから、2つめは子どもがどんな状態であっても、お母さん自身が自分の機嫌は自分で取りながら明るく生きること、そして3つめが何があっても子どもの味方でい続けること。何があっても子どもの未来を信じること。」
「人ってね、おもてなしをする側の気持ちってしっかり感じるのよ。『私1人のためにここまでしてくれたなんて』そう思ったときに感動が生まれる」
「もらった才能や勲章は決して自分をいばらせるためにあるんじゃない。その力を使って誰かに喜ばれるためにあるもの」
「1つめが、人はみんな自分のことが一番大切な存在であるということ。2つめが、人は誰もが自分を大切にしてほしいし、認めてほしいと願っているということ。そして3つめ、人は自分のことを理解し、大切にしてくれる人のことを好きになるということ。」
小さい頃から子供にこんな事を教えられる母は尊い。
子育て論、家族のあり方、商人の心得、人と人との繋がり、人生論。
著者のルーツを辿り、歩んできた人生を通してイベント
毎に気づき成長している事が、本当に立派だと思う。
それが、大好きな母の言葉を本当の意味で少しずつ理解していく事も、、。
母が残したノートに書かれた著者への思い。日頃口に出せず募らせていた子を案じる感情と感謝が綴られていて、母目線で感情移入し切なかった。
どういう目的でこの著書を出し、この著書を広めるに至ったのかも最後に書かれていて、著者の思いや今後の展望などが分かりやすかった。
「人は話し方が9割」の著者と知り、この本もまた読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
親孝行したいと思っていたけれど、最高の親孝行は育てた子供が誰かに喜びを与える存在になることだと気がついた。
・自分の才能は誰かを自分ではなく、誰かを喜ばせるためにある。
→誰かに喜ばれることで自分も幸せになる。
・1番売れる本を作るのではなく、1番多く著者を輩出した人になる。
→自分が1番ではなく、自分に影響を受けた人をたくさん増やしたい!
Posted by ブクログ
永松茂久氏の著書『喜ばれる人になりなさい』をアドラー心理学の観点から読み解くと、自己肯定感や人間関係の改善に向けた重要な教訓が浮かび上がります。本書の中での記述や、著者の母の発言を中心に、以下のポイントをまとめます。
1. 他者貢献の重要性
アドラー心理学では、他者貢献が幸福感を高める要素とされています。永松氏は、母から「喜ばれる人になりなさい」という教えを受け、他者を喜ばせることが自己の成長に繋がることを学びました。彼は、母が日常生活の中で見せた心遣いを通じて、他者に対する感謝や思いやりの大切さを実感しました。
「人を喜ばせることが、自分の幸せにも繋がる。まずは自分が幸せにならないと意味がないが、その過程で多くの幸せを作っている。」.
このように、他者貢献は自己の価値を見出す手段として機能し、アドラーの「共同体感覚」にも通じるものです。
2. 課題の分離
アドラー心理学の「課題の分離」は、自分の課題と他者の課題を明確に分けることを意味します。永松氏は、母からの教えを通じて、他者の期待や評価に振り回されず、自分自身の課題に集中することの重要性を学びました。
「他者の評価を気にすることは、他者の人生を生きることになる。自分の課題に集中することで、より健全な人間関係を築くことができる。」.
この考え方は、彼がビジネスや人間関係において自己の成長を促進するために必要な行動を選択する助けとなりました。
3. 自己受容と成長
自己受容は、アドラー心理学において重要なテーマであり、自己の過去や欠点を受け入れることで成長を促すことが強調されています。永松氏は、母からの教えを通じて、失敗や劣等感を否定するのではなく、それを成長の糧とする姿勢を学びました。
「失敗を恐れず、それを糧にして成長することが大切。過去の経験を受け入れることで、次のステップに進む勇気を持つことができる。」.
このように、自己受容の考え方は、彼が自己の成長を実現するための基盤となり、アドラーの「劣等感を成長のエネルギーとして利用する」という考え方に基づいています。
結論
『喜ばれる人になりなさい』は、アドラー心理学の視点から自己肯定感を高めるための具体的な方法を提供しており、他者貢献や課題の分離、自己受容を通じて、読者が自分自身を肯定し、より良い人間関係を築く手助けをしています。永松氏の母の教えは、彼の人生やビジネスにおける成功の基盤となり、読者にとっても大きな示唆を与えるものとなっています。