【感想・ネタバレ】逆さに吊るされた男のレビュー

あらすじ

地下鉄サリン実行犯の死刑囚Yと交流する作家の「私」。こんな「いい人」がなぜ? オウム真理教の真実を追ううち、自身が制御できなくなり…人のグロテスクな自我を抉る衝撃のノンフィクション・ノベル。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この人の文章はやっぱスキだな と思っていつも読んでいるのだけれど、その理由がわかったのが本書。この人はとても人間らしく、またそれを隠すことなく、名前を変えた主人公としてそれを表現する。目次もなく数字で区切られたchapterの領域が終わる終盤、そこで描かれているのは魔境。本書でもよく登場する言葉で、魔境については自分にも思い当たるフシがあり圧巻のgrooveに涙をにじませながら読み進めた。映画のエンドロールのような余韻が残る重厚な良書。

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2022年03月13日

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