【感想・ネタバレ】地場伝統企業のものづくりブランディングのレビュー

あらすじ

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衰退の一途を辿る地場伝統ものづくり企業にの中で例外的に成長し続ける鎚起銅器の玉川堂(新潟県燕市)、 甲州ワインの勝沼醸造(山梨県甲州市)、 化粧筆の白鳳堂(広島県熊野町)、 錫鋳物の能作(富山県高岡市)という注目すべき4社の事例を分析。 高くても売れる「伝統知に基づく古くて新しい日本的経営」のポイントとして①「限定流通チャネル」②「マス広告忌避」③「製品文化創り込み」④「聖地化」⑤「独自性」の5つを仮説構築・検証する、 新たな「日本」発ブランド創造の道筋とものづくり自体をブランド化する「ものづくりブランディング」を提案する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「三方良し」売り手 買い手 世間  株主はない低成長
 欧州ラグジュアリーブランド 地場伝統ものづくり企業
 国内地場産業 2015年までの30年で企業数生産額とも1/10

ルイ ヴィトン マーケティングの定石と相反する
 絶対品質、感性品質、高価格 絶対価値 パブリシティ 逆張り

ラグジュアリー こだわり・拡大 →希少性拡大
老舗      こだわり・継続 →希少性維持

玉川堂 (ギョクセンドウ)
 製品:銅の鍛金技法による「槌起銅器」 茶器、花器
    命=「人」が「一」枚の銅を「叩」く
    シャンパンクーラー、コーヒーポット
 価格:急須で4万2000~27万円
 流通:問屋卸をやめる 百貨店との直取
 販促:マス広告しない 海外博覧会 メディア露出 工場見学 口コミ 直営店 
 価値:美しさ、色、音。200年の歴史、立地
 
勝沼酒造 「らしさ」の追求
 製品:地元品種「甲州」を生かす白ワインがメイン 世界の品評会へ
    「アルガブランカ イセハラ」 テロワール(特定の畑で作られた品種)
 価格:国産原料 品種改良 高コスト
 流通:認定した特約店制 
 販促:マス広告なし ワイナリー見学 直営レストラン

白鳳堂
 新たな筆 「筆は道具なり」
 製品:毛の素材から最高品質 全品検品 肌ざわり 
 価格:高価 基本5本セット18000円
 流通:直取引
 販促:化粧品ブランドの採用

能作
 錫鋳物 
 製品:錫100%の生活用品「KAGO」 素材とデザイン
 価格:風鈴5500円
 流通:直営店、デパート、ネット
 販促:マス広告しない 直営店、口コミ、100年の伝統
 

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2021年10月14日

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