あらすじ
僕、夏目海琉は幽霊が見える。けどなんの役にも立たない。強いて言うなら、ヨモギやサクマンたちとリアルなオカルト新聞を書けるってくらいだ。でも、幽霊の声が聞こえるっていう転校生・鹿耳貴久と、犬の幽霊のお悩みを解決してからは、この能力も悪くないかなって。そしたら、ヨモギが壁新聞部を「幽霊お悩み相談室」にするって言いだして次々と事件発生!? とり憑かれやすい熊手月子も加わり、学校中が悩める幽霊で大騒ぎ!
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怖すぎでもなくちょうど良い
学校のクラスの学級文庫に置いて丁度良さそうなストーリー、イラストを持ち合わせる作品だと思いました。平和とは謳ってこそいないものの、作品中で幽霊が関連する学校での怪事件の数々は、そこまで怖さを覚えるような恐怖は感じられず、むしろ逆接的にどこかほのぼのするような平和な事件が主立っていると思います。
文体がポップで読みやすく、キャラもそれぞれ特徴がうまく出ていて、読んでいて面白かったです。定番の怪談ものですが、能力をバラしていることで子供達がこれから協力せざるを得ない設定は上手いなぁと思いました。きっと子供の頃に読んだら今以上に楽しめたと思います。