【感想・ネタバレ】ヤマの疾風のレビュー

あらすじ

高度成長期を迎えて廃れゆく炭鉱町。ヤクザ抗争は激化の一途。だが極貧育ちの若者がすべてを覆す。恐れを知らぬ底抜けの男たち。苛烈きわまる人生讃歌。
昭和四十四年、高度経済成長の只中。華やかな世相を横目に筑豊の主要産業である炭鉱は衰退の一途。しかし荒くれ者たちの意気は盛んだった。全域に威を振るうのは海衆商会。その賭場で現金強奪事件が起きる。主犯はチンピラの菱谷松次だ。面目を潰された若頭・中場杜夫は怒りに震える。二人の激しい衝突はやがて筑豊ヤクザ抗争の根底を揺さぶることに―。感動の第十六回大藪春彦賞受賞作。

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Posted by ブクログ

教訓は立派だが、ある意味根本的に解釈が違っていると感じるところもあった。ただ、その生き様は友ならどんなことがあろうが助けようとする心意気だ。そこを否定することは出来ない。

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2018年11月13日

Posted by ブクログ

最近では、なかなかお目に掛からなくなった骨太の任侠アクション小説。炭鉱が衰退する昭和40年代の筑豊を舞台に4人の若者たちの血が滾り、疾走する。

主人公の菱谷松次は仲間と共に賭場荒らしを決行するが…少しずつ義理と人情の世界に足を踏み入れていく、菱谷ら…

高度経済成長期の北九州のヤクザ抗争を背景にあくまでも真っ直ぐに時代を疾走する若者たちの姿が眩しい。

第十六回大藪春彦賞受賞作。

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2015年02月08日

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