あらすじ
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伝説のデビュー歌集、31年目の新装版。1990年に第一歌集『シンジケート』で鮮烈なデビューを果たして以来、新世代の旗手として短歌ブームを牽引してきた穂村弘。現代短歌を代表する人気歌人にして名エッセイストの著者が描いたピカピカの恋のうたが、人気画家ヒグチユウコの絵と名久井直子の装丁で新たに生まれ変わります。解説・高橋源一郎。
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Posted by ブクログ
気分で、いや確実に平野紗希子のポッドキャストのおかげで、穂村弘の歌集を朝の電車内で予約し、帰りの電車で読むという一連をしてほんとによかった。なぜかやけに疲れた気がした今日だったけど、オフィス出たときより目が開いてるし気持ちも明るい。
穂村弘さんの目線が好き。一緒にいた女の人ん(リスペクトして女とよぶ)もすき。なんで歌人はえっち?
あと、葡萄の肉の色の空(形容してるもの違ったかも…)と言われたとき、やられた〜というかかっこよすぎ〜というか、参ったわ〜と思った。いろんな物事のビジュアルも手触りもそれによって引き起こされる感情もていねいに心にとっておいて、バチっとはまるときに出せる人になりたい。
Posted by ブクログ
そうか、31年前の歌集なんだ!そんなに前の歌集なのにちっとも昔な感じがしない。
瑞々しくて可愛らしいことばで哀しみやおかしみを表現している。穂村さんってこんな歌を作る人だったんだ。
わたしの頭のなかでは松本大洋さんの絵になって情景が浮かんでいる。そんなイメージ。
好きな歌5首。
・体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
・「キバ」「キバ」とふたり八重歯をむき出せば花降りかかる髪に背中に
・「自転車のサドルを高く上げるのが夏をむかえる準備のすべて」
・許せない自分に気づく手に受けたリキッドソープのうすみどりみて
・子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」