【感想・ネタバレ】応天門の変のレビュー

あらすじ

貞観八年閏(うるう)三月十日、応天門が突如炎上した! 平安京を揺るがす一大疑獄事件の幕開きである。大納言伴善男(とものよしお)は、炎上を左大臣・源信(みなもとのまこと)の仕業と訴えるが、無罪に。そして同年八月、放火犯人は善男父子(おやこ)であると告発する者が出現した――!? ナチスの国会放火事件との類似点から、平安期の大政界スキャンダルの謎に迫る! 巨匠の傑作時代小説集。

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Posted by ブクログ

応天門の変をドイツで起きたナチス時代の国会議事堂炎上事件の裁判との相似性をもとに読み解いた短編が表題作。その他、平家滅亡後の頼朝暗殺の試みや戦国時代の話など、収録作は(時代だけでも)幅広い。戦国ものは織田信長による荒木村重一族の誅滅など残酷もので名を馳せた著者にふさわしい内容だが、最後の「戦国とりかえばや物語」はなにかほのぼのとして、一冊と押しての読後感は悪くない。

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2009年10月04日

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