【感想・ネタバレ】悪役令嬢は旦那様と離縁がしたい! ~好き勝手やっていたのに何故か『王太子妃の鑑』なんて呼ばれているのですが~のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

ネタバレ購入済み

悪役令嬢じゃない

2024年01月04日

全般的、全面的、全方位的に描写が薄くて乏しい。
悲壮さ、滑稽さ、甘さ、強さ、怖さ、派手さ、かっこよさ、狡猾さ、緻密さ、愛おしさ、病み、闇、etc
いずれもまるで乏しく、ワクワクもドキドキもしないし、のんびりもほのぼのもしない。

既にヒロインがバッドエンドで負けた状況で前世記憶と、今がゲーム世界であ...続きを読むることを思い出すところからスタートするのだが
ゲームヒロインが初っ端から悪役としてしか語られない。ヒロインムーブが皆無。もう(元)ヒロインと「書いて貼ってあるだけ」。
黒幕も、前振りもフェイクもろくに無しで
悪役ムーブでしか登場しないから、人間性の裏表も、狂気の恐ろしさも感じられない。
残虐凄惨なシーンがあるでもなく、権謀術数が展開される訳でもなく、理由も「好きだから、面白いから」と軽い。

じゃあ本作ヒロインと王太子の掛け合いはというと
ガッツリ絡まれて四苦八苦している訳でもなく
「離婚しなきゃ」と言いつつ「口だけ」で離縁に行動が全然伴わない。「却下」に一言で予定調和。
前世記憶が戻る前も戻った後も、悪役令嬢的行動はろくないし、ベタ惚れの侍女と従者とか周囲がほぼ味方オンリーで
領地を発展させて、民を助けて、と
ヒロインムーブしているだけ。
そのヒロインムーブの描写も緻密なわけでもなく、派手なわけでもなく、手に汗握るようなピンチを描写している訳でもなく
「毒を飲まされて昏倒していた(飲まされるシーン描写無し)」「なんかすごい聖女の力をみんなに送ってた」「サポートしてたら力を使い過ぎて気絶した」と絵的に地味な、臨場感も乏しいものばかり。

ハイスペ攻略対象勢も、ハイスペック振りを表現する描写も貧弱で、特徴に乏しい。

0

「女性向けライトノベル」ランキング