【感想・ネタバレ】絶滅魚クニマスの発見―私たちは「この種」から何を学ぶか―(新潮選書)のレビュー

あらすじ

1940年、秋田県田沢湖だけに生息した魚が環境改変で絶滅した――。だが、生きていた。遠く離れた山梨県西湖で。なぜ西湖に? なぜ誰も気づかなかったのか? クニマスという魚の驚くべき生態から生まれた疑問が発見を導き、分類学、ダーウィン進化論、そして絶滅に向きあった人々の歴史へと広がってゆく。「種」を巡る壮大な物語。

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Posted by ブクログ

田沢湖で絶滅したクニマスが、西湖で発見された。
種のはなしから環境や人の繋がりまで。生物学的大ロマン。

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2022年03月03日

Posted by ブクログ

絶滅したとされていた秋田県田沢湖特産のクニマスについて、山梨県西湖で「発見」されるまでの経緯、その生物学的特性、人間との関わりの歴史、保全と里帰りの課題などを解説。著者は、クニマス発見の立役者の魚類学者。
本書で綴られるクニマスの物語には、魚類の分類学、進化論、人間と自然との関わり、生物保全の在り方などいろんなテーマがつまっていて、とても面白かった。クニマスの同定に至る著者たちの知的格闘の部分が特に興味深く、学問としての生物学の勉強にもなった。

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2022年02月22日

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