あらすじ
では、どうやって食べ物を選べばいいのですか? ベストセラー『食品の裏側』の著者のもとに最も多く寄せられる質問です。みなさんのそんな悩みに応えるため、この本は書かれました。手軽で「おいし」くて長持ち。三拍子そろった商品はなぜ危険なのか。スーパーやお店では、どんな基準で買えばいいのか。添加物そして食の安全の専門家が、あなたに、やさしく丁寧に伝えます――。
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Posted by ブクログ
本書の著者プロフィールより
1951年福岡県生まれ、農家の次男として育つ。
山口大学文理学部化学科卒。
総合商社食品課に勤務。退職後は海外での食品の開発輸入や無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。
NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員。経産省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、祝品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。
…………
著者はこの本の前に『食品の裏側』と言う本を出しており、その反響のすごさゆえに、食品を選ぶ方法として、じっくり考えていこうという思いから今回、出版したという。
まず、最初の方に書かれていたこと。
自分が添加物と食品の専門商社で働き、添加物を中心に商売を10年間していた。100種類ぐらいの加工食品の開発に携わっていた。
そして、自分の娘が三歳の誕生日のとき、奥さんが用意した食卓の料理に自分が開発した肉団子が並んでいてショックを受けたことが発端だった。
娘が大好物の、その肉団子は低級のくず肉で、本来ならペットフードにしかならないものを添加物によって美味しく作り上げたことを著者は知っているからだ。
その翌日、著者は会社に辞表を出した。
……
たぶん、食品メーカーはどこも同じだと思える。
著者が我に返ったことによって、私たちは食品の裏側を知ることができた。
しかし、よくよく読んでいくと、私たち消費者の生活スタイルが変わり、「安くて、美味しくて、きれいで、便利」なものを求めていることも確かだ。
普通に考えてみても「安くて安心」なんてないはずなのに。
現代人は怠けるようになった。自分で料理を作らず、簡単で便利なものに身をゆだねるようになってしまったつけが添加物が増えて行ったのだと思う。
とにかく、まずは買おうとする食品の裏ラベルと見ること、と著者はいう。「安くて、簡単、便利で美しくて、オイシイ」食品には五行以上にわたって添加物が書かれている、と。確かに、コンビニ弁当やおにぎり、惣菜の裏には多くの見知らぬ名称が書かれている。
添加物は味覚をマヒさせるので、慣れてしまうと味が濃くないと美味しく感じなくなるそうだ。
福島第一原発の事故以来、放射能汚染だけは心配している日本人だが、添加物を気にしないのはおかしい。毒性を発するものをあるのだから。
この本以外にも最近、食品添加物や外食の裏側などを読んでみたが、ますます、自分で作れるものは作って行きたいと思った。