あらすじ
All About Romanceが選ぶベスト・ロマンス5度選出、「ロマンス小説史上ベスト100」40位選出!
タイムトラベル・ロマンスの金字塔!
すべての女性が思い描く夢そのものだ。/シカゴ・デイリー・ヘラルド
恋人とのイギリス旅行中、喧嘩して身一つで置き去りにされたダグレス。十六世紀を生きた伯爵ニコラス・スタフォードの墓の前で泣いていると鎧をまとった男が現れ、ニコラス本人だと名乗った。いかれたコスプレイヤーにも思えたが、ホテル代すらないダグレスは、仕方なく男と行動をともにする。だが実は三日後に処刑されるはずで、現代にも「謀反人」として名の伝わるニコラスに同情を感じはじめた彼女は、その無実を証明するため、奮闘しはじめる――時を超えて愛し合う恋人たちを描く永遠の名作!
原題:A Knight in Shining Armor
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Posted by ブクログ
素晴らしかった。
読んでよかったなあ、と思える本に会えるのは幸せ。
ロバート親子とのパートはきついし、ニコラスはダグレスを「他の女たちのように欲がない」的評価してたけど、結婚相手をすごい求めてるし。2人のことをそれほど好きになれなくて読み終わったら読み返すことはなさそう、て思ってた。
が。ダグレスが中世にトリップしてから心を掴まれて止まらなくなり、2人の絆、最後の細密画の裏から伝わるニコラスの愛に泣いてしまった。
前半のダグレスは生きづらい自身を好きになれてないし、ニコラスも死を前にもがいていて、読んでる自分にそのままその感情が来てたんだと思う。一緒にその人生を生きて、しんどかった。
後半、行動力を持って自分が何を大切にするかに向き合ってから、2人のことを好きになった。
ロマンス小説はこれが二冊目で、朝チュンの「わたしの黒い騎士」から入っていったから、Hotって言われるシーンに最初面食らった。偏見なんだけど、ロマンス小説だからそういうお楽しみシーン入れましたよ、みたいな感じなのかなって。
でも、違う!通して読むと、この物語と2人にとって体が交わることの持つ意味の大きさが分かってすご!!物語の完成度高!!ってなった。
この厚さでもあっという間に読めてしまう。
作者さんの他作品もぜひ読みたいし、勿論この作品も何度も読み返す!!