あらすじ
百年以上解かれていない難問に人生を捧げる。「写経」のかわりに「写数式」。エレガントな解答が好き。――それはあまりに甘美な世界! 類まれなる頭脳を持った〝知の探究者〟たちは、数学に対して、芸術家のごとく「美」を求め、時に哲学的、時にヘンテコな名言を繰り出す。深遠かつ未知なる領域に踏み入った、知的ロマン溢れるノンフィクション。
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Posted by ブクログ
思いがけず、涙がこぼれそうに。
数学科に通う息子のレポートがリビングに散乱していることがよくあるが、理解するどころか読むことさえ、不可能。そんなことから、バリバリの文系の私も数学という文字には興味があり、手にとった一冊。
例として挙げられているような数式らしきものは、やっぱり全く意味が分からず、何度もよみなおしてやっぱりわからない…と、思ったが、数学者の情熱とか思いとかがあちこちから溢れていて、そこに感動したし、数学だからって特別ではないことは感じることができた。
何かに打ち込むって、すごいこと。
でも、少し偏っていて、それが魅力であることも事実。見方を変えれば、変人。
これ読んで、息子のレポートを読めるわけではないけれど、今以上に面白がることはできそう。