あらすじ
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F1ハースチームの現役チーフエンジニア、小松礼雄が語るF1のすべて。2021シーズン、久しぶりの日本人ドライバー角田裕毅のフル参戦、ホンダF1ラストイヤーなど話題に事欠かないF1が10倍楽しくなる、F1観戦のバイブル。
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F1って理解すればするほど面白くなるスポーツだと思うんです。逆に、あまり予備知識なしで観ていると「ただグルグルずっと走っていて、なにが面白いんだろう」となってしまうかもしれません。
バイクやラリーみたいに、観た瞬間、明らかに「すごい!」とわかるインパクトがないのも、問題だと思います。
でも、考えてみてください。雨の日に前のクルマの水しぶきでなにも見えない状況で、時速300㎞以上でアクセルを踏み続けているのが、どんなに非日常的なことなのか!!
「まえがき」より一部抜粋
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とF1エンジニアが語るF1の魅力を写真と図解でやさしく解説する。F1とはどんなマシンで争われるモータースポーツなのかに始まり、F1マシンのパワーを路面に伝えるタイヤの役割。空力や車高、ブレーキ、サスペンションなどマシンのセッティング、データの解析とドライバーからのフィードバックの生かし方、レースに向けたレースウイークのスケジューリング、ワンストップなのかツーストップなのか、レースを戦う戦略の立て方など、F1ファンもこれまで知らなかったデータや数字からF1の現場を体感できる。もちろん、これからF1を楽しみたい人にも十分理解できる内容になっている。F1を語るならぜひ読んでおきたい1冊といえる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私はモータースポーツが大好きだ。特にF1は最高である。そんな最高の世界でチーフレースエンジニアを務める日本人がいる。著書の小松氏だ。氏の目で見たF1の世界が赤裸々に語られる。テレビや雑誌記事からは伝わらない、F1で本当に面白いところを熱く語ってくれる。レースという仕事やセッティングの難しさ、タイヤの使い方など深く実態を見せてくれる。そして、若い人向けのメッセージもあり、生き方を再考したくなるほどガツンときた。こんな本を読みたかった。これからのF1観戦は裏方の仕事も含めて楽しく見られる。生まれ変わったら絶対にF1などモータースポーツの世界で生きていきたい。そう思わせるくらい心に残る本だ。
Posted by ブクログ
2023/12/28
2023年21冊目。
Haasのチーフ・レース・エンジニアである小松さんのF1入門書、今まで分かってるようで分かっていなかったF1の裏側を知ることが出来てとても興味深かった。
Posted by ブクログ
F1に興味があるけど、詳しいことはよく分からない。F1を観始めたので、もっと知りたい。そういった人にオススメの本。セットアップからレースウィークにおける流れまで、F1の裏側を知ることができます。
Posted by ブクログ
セッティングとは、そのドライバーが本当に速く走れる車を作ること。
1.ダウンフォースとドラッグの妥協点
2.車高を空力とメカニカルグリップから決め、
一定の設置感に
レースエンジニア :ドライバーとクルマのまとめ役
パフォーマンスエンジニア:データからのアドバイス
コントロールエンジニア :制御系セッティング
現場60人がレギュレーション
ファクトリー含め
最小のハースで200人、大チームは1000人
シミュレーター
シャシーが3次元に動き大型スクリーンでコースを再現
前日に可能性あるセットアップをすべて試す
実テスト規制:シーズン前/中/後で8/4/2日間
実走行では風の変化でセットアップ変更が判断不能
問題の原因を理解してから、セッティングを変える
空力パーツはチーム独自
シーズン中も進化し続ける
エンジン、ギアボックス、サスは他チーム供給可能
車体には荷重センサーと空気圧センサー
風洞実験のマップで車高とダウンフォースの関係がわかっている
ブレーキの熱をタイヤに放熱し温める
リアブレーキはフロント圧からの電子制御
ドライバーが前後バランスのマップを手動で変える
Posted by ブクログ
現役のF1チームテクニカルディレクターが書き上げた
F1グランプリの現場。
2019年現在のF1は
高度に営まれる組織と緻密なレギュレーション、
常にハイレベルな数値分析とシミュレーションが必要な
異次元のモータースポーツ。
それを知識が全くない方にもわかるように解説。
それでもやっぱり難しい。
編集力がもっと欲しかった(尾張さん、応援してます!)
カバー表紙と本体表紙の著者の表情が全てを物語る。
F1に興味を持ち始めた方には是非読んで頂きたい
挑戦の書です。
Posted by ブクログ
エンジニア目線から、非常に詳しく、それでいて平易な文章で書かれた本だと思う。
ただ、僕は全くの素人だったので、読むのが苦しい。もう少し、F1自体を見てから読み直したいと思う。
Posted by ブクログ
Formula1の世界で日本人として初めてF1チームの現場監督に抜擢された小松礼雄さんによる著書。
F1を観はじめてからレース展開やF1の裏側についてもっと知りたくなった時、この本に出会った。Formula1の世界で日本人エンジニアが何を考えてチームの中枢を担う"現場監督"のポジションにいるのか、を初めて知ることができた。F1の世界は奥が深く、まだまだ愉しさが隠れていることを感じることができた。
世界中から集まった優秀なエンジニア、ドライバー、メカニックが集うチームでどのようにコミュニケーションを図り、信頼関係を構築してきたのかという点についても経験談を元に詳しく記されているため、自身のこれからのキャリア形成にも是非活かしていきたいと思っている。
F1が好きな方や観てみたいと思っている方には是非勧めたい。きっとF1の世界に引き込まれるはずだ。