あらすじ
これまでの苦労が実り、橋梁建設を破格の金額で請け負った没落貴族のヴァン。だが、発注元の会社に計画倒産され、資金繰りに窮していた。このままでは病弱な妹の薬代や、職人たちに給金も払えない。そんなときに親友のノートルから、ある貴族のお披露目会に「氷の令嬢」の異名を持つ資産家の令嬢が参加するから口説き落とせとそそのかされる。そんなことはできないと一度は断るものの、妹や職人のことを思うと、背に腹は変えられない。ヴァンはお披露目会に参加する。一方、「氷の令嬢」ことアメル・アスターは、遊び人のゴードンを冷たくあしらううちに、周囲から受ける冷ややかな空気にいたたまれず帰ろうと……。そこで声をかけてきたのは美麗だが、どこか野暮ったさが抜けないヴァン・スチュアート伯爵。アメルは香水に酔ったようだという口実を真に受けたヴァンから親切にされ、少しずつ心を開いてダンスを踊るまでに。だが、アメルはヴァンの手が、まるで労働者のようだと気づく。何かあるに違いない。アメルは侍女のミリアにヴァンの身辺を調べるよう命じ、ヴァンの事業が行き詰まっていることを知る。財産目当てで自分に近づいたことを詫びるヴァンに、アメルは契約結婚を申し出るのだった。そして二人の新婚生活がはじまり……。
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TL?
物心がついた時には、両親が不仲だったヒロイン。父親は仕事で家には居ない。母親は病気でふせってしまい、愛情を受けられなかった。だから、兄弟とも不仲ではないですが、慕うほどでもない。友達も居ない。愛というものを知らないから、わからない、だから、怖かったのだと思う。グレずにすんだのは、侍女のおかげかな。
ほのぼの、あっさり
はじめは嫌な男がちょっと出てくるけど、基本的に平和な物語です。途中、事件勃発するけどわりとあっさり。つかれた時や、軽くラノベを読みたいときにおすすめです。
