【感想・ネタバレ】大いなる幻影/猟人日記のレビュー

あらすじ

女心の軌跡を描く傑作推理の2長篇――古色蒼然とした5階建て赤レンガのアパートは、男子禁制の女の館だった。互いに他人を寄せつけずに暮らす、孤独な老嬢たち。そこへ突如、アパート移動工事が始まる。工事に呼応して奇怪な事件が続発し、それまで沈潜していた老嬢たちの過去が、むき出しにされた。 華麗なデビューを果たした江戸川乱歩賞の、二重のドンデン返しが見事な、サスペンス小説の傑作。その映画化が話題を呼んだ猟人日記を併録する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

老女たちの思惑が絡み合ったさまは、手のひらの上で起きていた幻影にすぎなかった


じめとして澱んだ感触が残る文章は、舞台となるクローズドアパートの雰囲気をよく表していた。
入り混じった思惑がどう解決するのかと思ったら、想像以上のラストが二段構えで。
お見事でした。

あと、なんでこの文庫本は高かったんだろう?

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2023年03月25日

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