あらすじ
■「学問のすすめ」は、福沢諭吉が明治初年に書いた大ベストセラーですが、読み返してみると、「なんだこの本は! 今の時代にぴったりじゃないか!」と驚く部分がたくさんあります。冒頭の「天は人の上に人を造らず」は超有名ですが、それ以外の部分にも、今のあなたにダイレクトに響く言葉が散りばめられています。
人は学問をすることで、「ビジネス」「政治へのスタンス」「親子問題」「人間関係のストレス」「自己評価」など自分と「世界」「外界」との関係を、カラリと晴れた世界に変えることができます。それこそが諭吉の「学問のすすめ」なのです。
[目次]
第1章 「社会」とのつきあい方
第2章 「学問」とのつきあい方
第3章 「他人」とのつきあい方
第4章 「自分」とのつきあい方
<著者略歴>
齋藤孝(さいとう・たかし)
明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。専門は、教育学、身体論、コミュニケーション論。『図解 論語』(ウェッジ)、『1日1ページ、読むだけで見につく日本の教養365』(文響社)、『友だちって、なんだろう?』(誠文堂新光社)等、著書多数
※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『図解 学問のすすめ カラリと晴れた生き方をしよう』(2021年3月26日 第1刷)に基づいて制作されました。
※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
福沢諭吉の「学問のすすめ」を現代のコロナ禍
における社会情勢と照らし合わせて読み解く、
解説本です。
各個人が独立の気概を持って生きよ、と叱咤激
励する福沢諭吉の箴言は、今読んでも全く色褪
せないです。
いや、むしろもう一度書かれている内容を全て
の日本人が読み返して、福澤が唱えた精神を学
び直すべき時にきているのかもしれないです。
そう感じさせるほど、現代に通じる解説として
学べる一冊です。
Posted by ブクログ
本書は、慶應義塾を創設した福澤諭吉氏が執筆した『学問のすすめ』を齋藤孝先生がわかりやすく解説されたものである。各項目で、原文、現代語訳、解説(図あり)という構成で読みやすくなっている。
「学問の要は活用にあるのみ。活用なき学問は無学に等し。」というメッセージは心に響いた。本を読んだら、本を書いて、人にも話す、そして学問を人の役に立つように活用せよと述べられている。本を読むだけにならず、実践的に活用することは意識していきたい。
学問だけでなく、どのように社会や他人と関わり、自分自身と向き合って生きていくのかを『学問のすすめ』では述べられているようである。原文を読んだことはなかったが、本書のようにわかりやすく解説されていると、少し理解ができたような気がする。面白く感じながら読むことができた。
【目次】
1. 「社会」とのつきあい方
2. 「学問」とのつきあい方
3. 「他人」とのつきあい方
4. 「自分」とのつきあい方
Posted by ブクログ
以前、齋藤孝さんのおとな学問のすすめを読んでよかったので、こちらも読んでみた。
いろいろな本を読んだけど、根本は学問のすすめなんじゃないかと、また思った。
特に共感したのは、怨望について。自分の中で、絶対に嫉妬だけはしないと決めていたことが、すんなり文章化されてて、入ってきた。これからも怨望からは遠ざかっていく心がけを続けたい。
いつか原版をちゃんと読まなきゃ。
Posted by ブクログ
特に印象に残っているのは、【学んでいると難しい仕事ができ、学んでいないと簡単な仕事しかできない】という文章である。
確かに!
そう考えると、今の時代学ばなければ損損~!であるということが理解出来た。
私の場合、英語学びマス(^^)
Posted by ブクログ
福澤諭吉の学問のすすめの翻訳本。文語文で読みにくい部分を齋藤孝さんが翻訳して、具体例を添えてくれているので非常にわかりやすい。この歳にして初めて学問のすすめに触れられてとても良かった。
いきなり原文を読んで挫折するよりは、まずは平易な翻訳本を読んで概略をつかんだ上で、原文にトライする。これが国語力の弱い自分にあっている様な気がする。
Posted by ブクログ
青空文庫で原文の「学問のすすめ」を読んだ後に、おさらい程度に本書を読んでみた。
今の日本の状況にも非常によく当てはまる。特に国民一人一人の独立の気力が、日本が外国に対抗するために重要という主張。
福澤諭吉という人は、頭デッカチではない非常にバランスの取れた、教育者として優れた人だったのではないかと思う。斎藤孝は、明るく上機嫌と表現している。