あらすじ
経済激変のこれからは思考力格差の時代だ!
世界経済は急激に変化している。これまでの原則がまったく通じない新しい経済状況の中で、ビジネスマンに求められるもの――それが「考える技術」だ。論理思考を身につける具体的方法、アイデアの生み出し方、先見性を磨く術……。「思考力格差」の時代を生き抜くための、大前研一流・知的パワーアップ法を開陳。
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Posted by ブクログ
考える技術
著:大前 研一
講談社文庫
日本企業では往々にして過去の成功体験や経験則に基づく、思い込み、がビジネスを支配している
知的に怠惰な人間は生き残れない
マッキンゼーの日本支社長までやった筆者の問題解決のための手法
気になったのは以下
■問題解決のための思考
問題を解決するために、私たちは何をするだろうか。
まず、最初に、どうすれば問題が解決できるかを考えるはずだ
過去のビジネスモデルがことごとく通用しなくなった今の時代に、過去の成功体験ほど、アテにならないものはない。
逆に、その固定観念こそが困難な問題を生み出している場合も多いのだ。
変化に激しい時代には、企業はつねに解決しなければならない問題に直面することになる
多くの日本企業は深刻な問題を抱えているにもかかわらず、自ら解決策を見いだし、断固たる決意をもってそれを実行する力を失っているのが現状だ。
コンサルタントができないこともある。それは、実行だ。
経営コンサルタントの仕事は、業界のデータや顧客である企業のデータを分析することろから始まる
データを分析して出てくるものは、仮説にすぎないのだが、日本のほとんどの経営者やビジネスマンは、その仮説を結論だと思い込んでしまう。
重要なのは、仮説、ではなく、結論、を導き出すことである
仮説を証拠で裏付け、結論を導き出すうえで、もっとも大切なのは、その問題の原因はなにか、を明確にすることである。
原因になっている部分を直さないかぎり、問題の解決は望めない。
大切なのは、さまざまな現象の中で本当の原因は何か、を考えることなのだ
結論を出す前に必ず現場で実証することが必要だ。
求められているのは、どうすれば問題が解決できるか、その解決策を導き出すことだからだ。
自分の立てた仮説が間違っていたら、新たな仮説を立ててスタートすればいい
仕事に役に立つ最適な思考トレーニングとは、自分が二階級上のポジションにいたらどうするかを考えることだ
■プレゼンテーションの方法
プレゼンテーションにおける、提言は、一つでいい
社長、とにかく、この一つだけやってください、と言われれば、気持ちが動きやすいからだ。
これも重要、あれも重要。ここも直したほうがいい、というのは、コンサルタントではなく、評論家でしかない
私の場合は、提言に止まらず、それを実行するための計画書を作り、予算と担当者まですべて決めた細かな提案も行う。
結果は測れるもので測る。これも大切な点だ
原因は一つであることがほとんどだ。まずもっとも重要で根本的な問題を解決することが、結局は問題解決のベストウエイなのである
業界や自社のデータをもとに、マーケットに働いてる力(FAW)や自社および競合他社の動きを分析し、極めてわかりやすい一つの結論にまとめる
プレゼンテーションは全体として過不足なく起承転結ができていると同時に、必要条件と十分条件を満たしていなければならない
必要条件とは、こうしなければならない、十分条件とほあ、こうすればよくなる、提言を相手に納得させるためには、この両者が揃っていなければならない。
要は、解が出てきたら、それを迷わず実行してもらうことだ
通常であればプレゼンテーションでは全体の結論を先に言うほうがいい
プレゼンテーションを構成していくか
①業界の動向
②競合他社の動き
③当社の状況分析
④改善機会のための条件
⑤解決の道
⑥提言
⑦実行計画
プレゼンテーションの順番は、自分の言いたい順序ではなく、相手が納得する順序に行う
現象というものは、必ず原因があって出てくるものだ。しかし、原因を見つけようとせずに現象だけで判断してしまうと、まったく筋違いの、解決策にならない解決策を提言してしまうことになる
プレゼンテーション成功の最大のコツは、パワーポイントでいかに恰好よく見せるかではない。
現場を見てきた結果、間違いない、と確信をもって出された結論である。そして、100%間違いという結論を言うために、全部話すと50時間かかることを45分にまとめるのである
■本質を見抜く
本質を見抜くとはその問題の原因は何かを見極め、正しい解決法を導き出すこととほとんど同義である。
逆に言えば、問題の本質を見抜くためのプロセスをたどっていけば、正しい結論を導き出すのはそう難しいことではない
ジャーナリストに求められる基本中の基本は、5W1Hだ
そもそも、事実に対して忠実になれない、日本人が多いのだ
しかし、論理的思考においては、まず事実に対して忠実であることが前提である
たとえ自分の感情がどうであれ、出てきた事実に対しては謙虚になる。それが問題解決のための絶対の前提条件なのだ
■非線形思考のすすめ
科学的アプローチとはどのようなものか、端的にいえば、人の云うことを、そうですか、と思わないことである
今の経済は複雑系だ
何百もの変数があり、それらが時間の関数として刻々と変化する。同じ状況に対して答えが複数あり、もしかしたら正解がないという中で経済の動きを推測していかなければならない
新しい経済は複雑系の世界だから、モデル化することは不可能である。
だから、これまでの経済学を微調整したようなフレームワークや数学モデルは、まったく通用しないことを知っておいたほうがいい
答えを出させる教育、覚えさせる教育ではなく、どうして、と考えることを学ばせる教育が必要だ。
利益を手にすることができた人と、そうでなかった人の違いは、すなわち、どうして?、と考える力の差だ。
■アイデアの量産
考える、とは、自分に質問をすることである
当たり前と思わない人が成功する
■成功のパターン
①事業領域の定義が明確
②現状の分析から将来の方向を推察し、因果関係について簡潔な論旨の仮説が立てられている
③自分が取るべき方向がいくつかあっても、どれか1つに集中する
④基本の仮説を忘れずに、状況がすべて変化した場合を除いて、原則から外れない
目次
はじめに 思考力格差の時代
第1章 思考回路を入れ替えよう
第2章 論理が人を動かす
第3章 本質を見抜くプロセス
第4章 非線形思考のすすめ
第5章 アイデア量産の方程式
第6章 五年先のビジネスを読み解く
第7章 開拓者の思考
巻末資料
ISBN:9784062762946
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:318ページ
定価:660円(本体)
発行年月日:2009年03月13日第1刷発行
Posted by ブクログ
今となっては一昔前の本となるけれど、核となるメッセージは現在でも十分通用するもの。逆に古いが故に、彼の「預言」がことごとく当たっているのが判る。
「興味を持つこと」って非常に大切。勉強も、恋愛も、人付き合いも、仕事も、夫婦生活も、子育ても。
大前氏は、何度かお見かけした事がある。ホテル・レストラン・天ぷら料理屋などで。エネルギー満載で、存在感バリバリ。個人的にはちょっと重いかな〜とは思うが、影響力のある方ってのはそういうもんだろう。
Posted by ブクログ
2004に書いたとは思えないほどの予測精度。
検証フェーズにおける、フィールドインタビューの重要性。現場の情報。
経営コンサルティングとは、企業が自分ではどうしても解決できないような問題の解決策を見つけ出し、提案として提示することだ。
2個上のポジションの思考。
Posted by ブクログ
2004年に書かれた本
スマートフォン登場前夜(初代iPhone発売は2007年)に繰り出される未来予想図はどれも精度が高く感嘆するばかりです
Posted by ブクログ
【感想】
大前研一の自叙伝をよく読むが、読むたびに自身とのレベルの違いに絶望してしまう・・・
皆そう思うかもしれないし、確かに元々のスペックの違いもあるかもしれないが、1つ言える事は、「大前研一は自身が向上するための地道な努力をひた向きに行なっている」ということだろう。
勿論、人間である以上は上手に息抜きもしているだろうし、ダラけている時間もあるだろうが、、、
問題の根底と向き合っている頻度や深度、愚直さが他と比較にならないから、今の大前研一があるのだと思う。
考えてみれば、高度な要求をされているわけではないように思う。
問題点を洗い出し、解消法を仮説として挙げてひたすら検証し、間違いがなければ策を実行する。
質も確かに必要だが、量をこなせば自ずと実行できるタスクだと、個人的には思う。
結局は、やるかやらないかなんだよなー
【内容まとめ】
1.ビジネスマンに求められる思考回路とはどのようなものか?
端的に言えば「論理的思考」、論理的に考える頭脳回路である。
2.仮説と結論を混同するな。
仮説を証拠で裏付け、結論を導き出す。
重要なのは、仮説ではなく結論を導き出すことである。
いかなる問題にも、別の着眼点からの解決策は必ずある!
3.往成績の悪い営業ほど「いかに製品が悪いか」という説明がうまい。
売れている営業は言い訳をしない。
すぐにメリットを切り返せるカウンタートークを持っているもの。
4.膨大なデータと積み重ねられた事実をもとに極めてシャープな結論を出し、提言する。
過去のデータを見せながら、細かい提案まですぐに出せる。
トップよりも直近の現場を知り、裏付けるデータに基づいた提案だから、相手はぐうの音も出ない。
5.「提言は一つ」が原則だ。
「とにかくこの一つだけをやってください」と言われれば、気持ちが動きやすい。
6.プレゼンテーションの構成
・自分がやってきた作業を最初に。(根拠を実感)
①業界の動向
②競合他社の動き
③当社の状況分析
④改善機会のための条件
⑤解決への道
⑥提言
⑦実行計画「いつまでに何をやるか」
7.中途半端に時間を使うな。1年100時間のコースで何かをやること。
一番困るのは、何事も中途半端な人間だ。
週に2時間だけでと問題解決や自己成長に関するトレーニングを行うこと!
【引用】
・思考力の差が生み出す収入格差
新しい経済、見えない大陸でビジネスマンに求められる思考回路とはどのようなものか?
端的に言えば「論理的思考」、論理的に考える頭脳回路である。
新しい経済はマルチプルだから、思考力の差によって経済格差もマルチプルになって現れる。
お金はボーダレスに世界中から流れ込んでくる。
時代は、「思考力格差」なのだ。
p16
・本当の解決策を生み出すための思考回路
問題に直面した際、ろくに考えずに単なる「思いつき」でしかないことを解決策と称している場合がえてして多い。
問題解決の根本にあるのは、論理的思考力である。
問題をどのように解決していくか。
真の意味での解決策を導き出す思考回路を持たなければならない!
p19
・仮説と結論を混同するな。
仮説を証拠で裏付け、結論を導き出す。
和服業界のマーケット縮小について。
→売上が半分以下に減っているから、マーケットは縮小している。
→売上そのものは落ちているが、単価が安い夏の浴衣の販売点数は減っていない。
→着物は衰退業界だが、若者中心に潜在的需要はある。
重要なのは、仮説ではなく結論を導き出すことである。
経営コンサルタントの中には、仮説でしかないことを結論として示す人が多い。
いかなる問題にも、別の着眼点からの解決策は必ずある!
p22
原因になっている部分を直さない限り、問題解決は望めない。
大切なのは、「様々な現象の中で本当の原因は何か」を考えること!
解決策を出す事を急ぐ前に、まず原因を明確にするための思考回路を働かせなければならない。
p26
往々にして営業成績の悪い営業マンほど「いかに製品が悪いか」という説明がうまいものだ。
一方、売れている営業マンは言い訳をしない。すぐにメリットを切り返せるカウンタートークを持っているものなのだ。
p34
問題解決に至るまでには、仮説・検証・実験が無限に繰り返される。
最後には必ず「結論」があるが、それは実験によって検証されたものでなければならない。
「これだけの実験をしているから絶対に間違いない」という事がわかるようにするわけだ。
p42
経営コンサルタントとしてもズブの素人の私が、60歳を超える企業トップに提言するのは、今にして思えば恐れ多いことだ。
しかし、仮説・検証・実験の繰り返しで「絶対に間違いがない結論」を出して提案しているから、私は臆することがなかった。
特にフィールドインタビューによって得た事実の積み重ねは、大変な重みを持っていた。
膨大なデータと積み重ねられた事実をもとに極めてシャープな結論を出し、提言する。
過去のデータを見せながら、細かい提案まですぐに出せる。
何しろ経営トップよりも直近の現場を知っているし、それを裏付けるデータに基づいた提案だから、相手はぐうの音も出ない!!
p46
大前流 思考トレーニング法
→問題解決の思考回路を組み立てるためのトレーニング。
毎朝の通勤時間28分を利用し、テーマを決めて問題解決のプロセスを組み立てていく。
吊り広告を題材に、「この会社の社長に売上を伸ばしてほしいと頼まれたら、自分ならどうするか?」を考える。
「こうすれば売れる」という仮説を立て、そのためにどんなデータを収集し、分析しなければならないかなどを頭の中で組み立てる訓練をするのである。
p51
・「提言は一つ」が原則だ。
「とにかくこの一つだけをやってください」と言われれば、気持ちが動きやすい。
またその提言の背景に膨大なデータ収集や分析、フィールドインタビュー、提示された結論が否定しようのないものならば、相手は行動を取りやすい。
p59
・プレゼンテーションの構成
自分がやってきた作業を最初に。(根拠を実感)
①業界の動向
②競合他社の動き
③当社の状況分析
④改善機会のための条件
⑤解決への道
⑥提言
⑦実行計画「いつまでに何をやるか」
p104
・問題の本質が見抜けない日本人
本質を見抜くとは、その問題の本当の原因は何かを見極め、正しい解決法を導き出すことと同義。
逆を言えば、問題の本質を見抜くためのプロセスをたどれば、正しい結論を導き出すのはそう難しいことではない。
p116
問題の本質に基づいた思考プロセスで論理的に結論を出していくと、相手に逃げ道がなくなる。
こうした思考プロセスは、これからの時代を生きていく上で、非常に重要である。
論理的思考力、本質を見抜くプロセスを身につければ、日本の国は勿論、個々の人生も良くなる!
p127
世界のマーケットで競争力を持っている日本の優良企業は、同質性のぬるま湯にひたることなく、社内で挑戦的な目標を掲げてやっている。
それは言い換えれば「自己否定する勇気」である。
「まだ駄目だ」という自己否定によって、常にベストを求めて変革する力が働いているのである。
強くなっても、リラックスする兆しを自らがもたない!
p167
・非線形思考のすすめ
ほとんどの人は、いまだに世の中のことをニュートン力学で考えている。
ところが実際には、経済そのものはリンゴではなく、葉っぱがどこに落ちるかという複雑系に入っている。
p177
・中途半端に時間を使うな
1年100時間のコースで何かをやること。
一番困るのは、何事も中途半端な人間だ。
週に2時間だけでと問題解決や自己成長に関するトレーニングを行うこと!
p187
将来とは突然やって来るものではなく、過去の延長線上、今日の延長線上にある。だから予兆は必ずある。
私の場合、予兆の段階から観察し、そこに働いている色々な力を見て結果的にどうなるかを見抜くという癖がついている。
仮説、検証、実験という問題解決のノウハウを徹底的に身につけ、その思考回路が血となり肉となるようにしていけば、どんなものを見てもその将来が予見できる。
p204
・「考える」とは、自分に質問することである。
歩いている時も、決してボケっと歩かずに考えている。
「考える」とは、常に質問をし、自分で答えを一生懸命に見つけるということだ。
「今ここで答えを出さないと殺される」という強迫観念のもと、自分の持っている数字やデータを頭の中から引っ張り出して計算し、「なるほど」と思える解答を見つけ出す。
p224
「先見性がある」ということは、今それに働いている力がずっと働き続けたときにどうなるかを見抜く能力。
今の傾向がますます強くなっていくのか、そうはいかないのか、またいくつもの要素の中で将来はどの部分が大きくなるのかも見通さなければならない。
Posted by ブクログ
24大前研一『考える技術』2004
・過去の成功体験はほぼアテにならない
←過去のビジネスモデルが通用しなくなっている
例)
・仮説と前提の切り分け
・現象と原因の切り分け
例)「営業マンに元気がない」と「マーケットカバー率は高いが、競合勝率は低い」
@cpa_1992
原因を知るフィールドインタビュ
1 地域別営業マン別の競合勝率を取る
→商品が悪くないことを確認
2 右に成績良い 中央に平均的 左に悪い営業マンを配置し、売り方などを聞く
→売っている人と売っていない人の違いを把握
3 営業成績が良い営業マンに指導もらう
@cpa_1992
・結論を出すまでは必ず現場で実証
例)成績の良い営業マン・成績の悪い営業マンに同行
・適切な価格設定の例
競合会社別に値引き額と競合勝率に関する変数カーブを設定する
@cpa_1992
解決策提案までのプロセス
1 データ収集
2 仮説設定
3 現場検証
4 仮説設定(正しい仮説(結論)が構築されるまで2→3→4のサイクルを繰り返す)
5 結論形成
6 具体的提案提示
@cpa_1992
問題解決のためのトレーニング法
通学途中等に、
「つり革広告の会社の社長に売り上げを上げるように頼まれたら、どうするかを、現在のポジションより2階級上にいたとしたらどうするかを考える」
@cpa_1992
プレゼンテーションの進め方
1 前提として、自分がやってきた作業(FIの回数、地域、対象、どんな話を聞いてきたか)を最初に言っておく
2 全体の結論を言う
3 1ページごとに1結論形成
@cpa_1992
・業界の動向
→競合他社の動き(業界に働いている力をもっと上手く利用する会社とその理由)
→当社の状況分析(どの部分で遅れているか)
→改善機会のための条件(売上高で言えば○%増)
→解決の道
例)売上UP
1商品いじる
2価格下げる
3営業のやり方変える
@cpa_1992
相手の心を動かすポイント
1言いたい順序ではなく、相手が納得する順序
2本当の原因はしつこく探る
例)車にちょっと荷物を入れさせて」と言って、トランクを探る
3見た目の良さより言葉の説得力を
←日本の経営トップは、見るよりも話で聞く方が理解しやすいという人が
@cpa_1992
4 10時間語れることを45分にまとめる
5 必ず一つの結論に至るピラミッドストラクチャー
@cpa_1992
・提言は一つが鉄則
・議論が政治問題化しそうな場合
→全員が初めに議論の枠組みに関して同意する「原則」の打ち立て(問題の定義、問題点の整理)
例)郵政民営化
郵便、郵貯、簡保
ユニバーサルサービスの必要性
公的サービスの必要性
仮に、民営化した場合の競争力
@cpa_1992
・立場よりも事実に対して忠実になれ
・社長を説得する勇気を持つ
・”同質性”のぬるま湯から出よう
→問題解決の訓練をするチャンスを逸失
・「自己否定」が優良企業の条件
→異質性をどんどん取り込み、企業カルチャーの中に取り入れる
@cpa_1992
・なぜ経済が供給された資金を吸収しないのか(マネーサプライを上げてもインフレにならないのか)
ITの発展等でお金の流れが効率化
→お金をダブつかせておく必要(在庫を増やす等)がない
→金がモノに替わらない
→お金が金融商品の中で循環
→実体経済に吸収されない
@cpa_1992
・国内の通貨量を増やす(低金利)→お金は外に出て行く
・金利を上げる→その金利を求めて外からお金が入る
例)クリントン時代のグリーンスパンFRB議長
@cpa_1992
・5年後の世界を見通すための思考回路
「機能分解」してから考える
@cpa_1992
・成功のパターンの4要件
1事業領域の定義が明確:必然的に向かっていく一つの方向に特化
2現状の分析から将来の方向を推察し、因果関係について簡潔な論旨の仮説が立てられている
3自分の取るべき方向についていくつか可能な選択肢があっても、どれか一つに集中する
@cpa_1992
4基本の仮定を忘れずに、状況が全て変化した場合を除いて原則から外れない
Posted by ブクログ
米国コンサルタント会社マッキンゼー出身の著者が書いた、
思考に関する一冊。
著書の経歴に対する自身が溢れた一冊。
読んでて、凄い自信だなって思う程。
それだけに、勉強になることが多かった。
今の時間をどれだけ、自分の成長に投資できたか、という考え方と
「フィールドワーク」を大事にする生き方に共感。
思考のレベルをもっとあげる為に、日々トレーニングをしていこうと思った。友人から借りたが、自分でも購入したい位の一冊。
良い本に巡り会わせてくれた友人に感謝。
☆Key Point☆
○「現象」と「原因」の違いを区別⇒現象(結果)に踊らされることなく、原因を突き詰める。
○21世紀に専門家はいない。
○仮説→検証→実験→考察→結論=科学的アプローチ
○仮説を立てる場合は、自分で「前提条件」や「境界条件」を考える。
○「考える」コツは、自分に質問すること
○「提言」は1つが鉄則=一度に多くのことを言っても実践できない、本当に伝えるべき、やるべきことは1つにする。
○プレゼンテーションの技術=冒頭に結論→業界の動向→競合他社の動き→当社の状況分析→改善機会のための条件→解決の道→提言→実行計画
○相手が納得するのは、「言いたい順序」ではなくて、「相手が納得する順序」。
○立場よりも事実に対して忠実になれ
○「自己否定」が優良企業の条件
○「もしかしたら」が問題解決と発想の道
○モノを対象にする場合、「機能分解」で考えてみる。
○無限にある「M2M」活用ビジネス
Posted by ブクログ
買ったまま放ったらかしにしておいたんだけど、ん~っ、もっと早く読めば良かった。やや、自慢話的なかんじもしたが、最後の辺りのスマートフォンの様なものの登場を予言が当たっていたりして、ちょっと衝撃的だった。えーと、2004年くらいに書かれた本かな?
Posted by ブクログ
コンサルタント大前研一さんの本。
著者が理系出身かつマッキンゼー出身ということもあり、話がロジカルで納得させられてしまいます。
自慢話が少し多いのがちょっと気になりますが…w
日頃から頭を使うことの重要性を再認識させてくれる本です。
さぁアウトプットで鍛えなければ!
以下、備忘録
◆人の2倍考える人間は10倍の収入を得る事が出来る
◆現象はあくまでも現象にすぎず、原因ではない。この当たり前のことがなかなか理解できず、現象のさかさまは解決だと思っている人が実に多い。
◆問題解決力とは、仮説を裏付けて行く為に労を惜しまない行動力であり、それが絶対に正しいと結論付けられるまで徹底的に考える思考力であるともいえるだろう。
◆世の中のビジネスマンのほとんどは、仕事に直接結びつかないような訓練をやろうとしない。しかし、実はそれをやるかやらないかで大きな差がつくのである。
◆自己否定する勇気を持った企業は、常にベストを求めて変革する力が働いている。
◆言いたい順序でいうのではない。相手が納得する順序でプレゼンすべきである。
◆日常のトレーニングで重要なのは、知的好奇心をもつこと
◆考えるとは、自分に質問する事である
◆つねに緊張感を持って同じ態度で臨む姿勢がなければ問題解決力は向上しないし、よい発想も浮かばない。
Posted by ブクログ
牧野昇と大前研一が、自分が乗り越えるべき相談(コンサル)業務の専門家(プロ)だとして目標設定しています。
そのため、見習うべきところと、見習わないところに分けて考えてみました。
大前研一の方が、若いだけあって、現代の人たちに、まだ遙かに関心を呼んでいる。
人気商売なのだが、経営者に人気があればいいので、社会的な人気はそれほど必要ないのかもしれない。
表面的にはすばらしいことを書かれている。
考える技術が身につけば、すばらしいことができるかもしれない。
しかし、考えたがために失敗したり、嫌われたりすることも多い。
著者がなぜ、この本に書いているような思考方法をとるようになったかは、
商売の秘密なので、本に書くのではなく、直接相談料を貰ったときにお話するのが
相談業務(コンサル)の基本だと思われます。
自慢話が多いのは相談(コンサル)でお金を貰う為なので仕方がない。
商売の秘密は本に書いてなく、自慢がたくさん書いてあるという
2つは割り引いて読まないと、読み方としては失敗するかもしれない。
いつもながら、表面的な狙いはすごい。
真似るべきところだろう。
Posted by ブクログ
大前研一の本二冊目。彼の思考法を具体的事例とともに解説した本。少々彼の自慢話と意見の癖の強さは気になるものの、書いてある内容は非常に説得的で勉強になる。
全体として受け取ったメッセージは、変化が早くなった現在の世の中を生きて行く方法は[なぜ?]を根本から考える思考力が必要だということ。
断片的には
現象でなく根本の原因を突き止め解決せよ。その事象は結果なのか原因なのか?本当の原因を突き止めるにはフィールドインタビューが欠かせない。偉い人に聞いても現状は分からない。
思考のトレーニングとして会社が抱えている問題を明らかにし、自分の二つ上のポジションの人がそのために何をするのか考えてみる。
論理で人を動かす時は提言を一つに絞る。そこまで辿り着くまでロジックツリーを作り検証をする。
プレゼンの流れは
何を基にして言っているか
業界の動向
上手く行っている競合他社の動き
自社の状況分析
改善のための条件
解決の道(ここが結論)
提言
実行計画
である。
優秀なプレゼンターは次のページを想定しながらしゃべる。
ロジックツリーの作り方
データや事柄を分析、検討し、導き出された結論、主張をリストアップする。
リストアップしたものを類似テーマ毎に分類してグループを作る
同一グループ内での結論、主張に順序別に仕分ける。因果関係、時系列、大きさ、重要性を考慮して並べる
同一レベルに共通した結論、主張を検討し、そこから導かれる結論、主張を一段上に位置付ける。
完成するまで繰り返す。
その主張の証拠はあるのか、と繰り返す。
説明出来ない時こそチャンスだ。非線形思考をする。そのために違う分野に触れる、新しいものに触れる、知識を備蓄しておく、ダイバーシティを尊重する、いつもと逆の方法でやってみる、脳を活発化させることを普段からすべし。
考えないで良いことをパターン化する。それはどんな靴を履くか、いつお金振り込むか、などなど、システム構築したら楽になる。
仮説をぶつけあえる友人を持つべし。先見性は現在のトレンドを見た上でそれがどのようなストーリーになるのかを想像する力による。人の基本的欲求から推測する。
ビジネスをするためには、現在よりも10倍効果的にする方法を考える。ちょっとじゃ意味がない。
Posted by ブクログ
「茹でガエル」
カエルが鍋に飛び込んだ。
最初は水だったが、鍋の底に火がついてだんだんお湯が温まってくる。
カエルはなんとなく変化に気づきながらも、深く考えずに「まあ、温かくて気持ちがいいや」と思っている。
その内お湯は熱湯になり、カエルは茹で上がってしまう。
p268
Posted by ブクログ
目的
┗論理的思考力をトレーニングする方法を学ぶため
エッセンス
┗フィールドインタビューを足が棒になるまで行う
膨大なデータと積み上げられた事実をもとに極めてシャープな結論を出し提言する
プレゼンにおける提言は一つで良い
行動プラン
┗新聞を読んで毎日一つ疑問を出す 5w1hで説明できるか思考する
担当する各社の社長への定言を1000字で考える
1週間に一回、異質なものに触れる
Posted by ブクログ
本読んで圧倒された。未来予測が当たりすぎて怖い。
「様々な問題の多くは現象で、原因は1つであることがほとんど。」
が大きな学び。現象ではなく原因の解決策を探す。
p.38
間違いとわかれば、すぐにオールクリアしてまたやり直せばいいのである。自分の立てた仮説が間違っていたら、新たな仮説を立ててスタートすればいい。人生を悔やんでばかりいることは間違った仮説に固執し続けているのと同じでまったく無意味だと思う。
Posted by ブクログ
初回は転職する前に読んだが、自身もコンサルタントになり約7年が経ってからの2度目の感想
上から目線が気になるものの、改めてコンサルタント視点で見てもとても参考になる/自身の戒めになる書籍
・人の2倍考える人は10倍の、3倍考える人は100倍の収入を得る
・「コップ半分の水」について20分のパブリックスピーチができるか?
・常に考えながら生きる。自分に質問を投げかけながら考える
・知的に怠惰な人にビジネスチャンスは無い
・考える時は常に緊張感を持つ。社長に呼ばれた時だけ格好良くはできない
・仮説をぶつけ合える友人を持つ
・普段とは異なる景色を見て脳を刺激する
・自分の足で見に行って確かめる、思考を広げる
Posted by ブクログ
"論理的な思考を自然にできるようになりたいと思ってこの本を買ったようです。古本屋で購入。
1.思考回路を入れ替えよう 論理的思考法
仮説、検証、現象、原因、結論
2.論理が人を動かす
ピラミッドストラクチャー
など、など、深めるスキルがいっぱいありました。"
Posted by ブクログ
相手の心を動かすのはあくまでも論理構成
知的に怠惰な人間は生き残れない:日本の教育の弊害(①対価のないものに対して努力しない悪癖がつく、②答えのある問題だけを解いてきたためにすぐに忘れてしまう)
新しい世界観(インターネット共和国)と新しいルール:国境とは関係なく、一つのコミュニティを形成し、その中でのルールが次々に作られ、各国の法律を越えた力を持つようになっている
プレゼンテーションの要点:言いたい順序ではなく、相手が納得する順序で
現象の羅列ではなく、原因とその解決策を探る力を
一番困るのは何事も中途半端な人間。時間の使い方も中途半端になりがち。
21世紀に専門家は存在しない
仮説をぶつけあえる友人を持つべき
教師は本来の仕事に戻れ(知識の部分はより効率のよい教育手法(オンライン、塾etc)に委ねて、子どもたちが人間として成長していくことを手助けする事に注力する)
Posted by ブクログ
外資出身でもあった、大学の某客員教授にも該当することだが、どこか自分の功績を多く語るところがあるように見受けられた。その点は鼻に付くことが多かった、がしかし、内容としては、「常に証拠と結論が結びつくまで考えろ」という重要なメッセージが顕在していて、読む価値に値する。
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高慢ちきで書きぶりは腹立たしいが、正直自分より頭がいい(ロジカルに考え根拠の重要性を認識している)ため、受け入れるしかないと思わせる嫌な良書。
・プレゼン資料を作る際は、すべてのスライドに提言と根拠を入れる。一歩一歩踏み固める。
・根拠を徹底的に調べ、フィールドワークをし、相手(経営者)に突きつける
・プレゼン資料の構成は、「業界の動向→競合他社の動き→当社の状況分析→改善機会のための条件→解決の道→提言」であるということが、他書よりも説得力のある形で書かれており、腹落ちした。
上記はどんな本にも書いてあることだが、実践が伴っているため、より受け入れやすかった。
また教育についても言及があり、学校よりも集中したり超えられるものがあれば、無理に行かせて暗記中心の学習に合わせる必要がないこと、論理力は普通の学校では身につかないこと、これからは論理力こそが大切であるという主張は、的を得ていた。
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思考のススメ。思考力の重要性を筆者の思考プロセスと共に説明する。世界の境目がなくなり、様々な国がビジネスに関わる経済においては勤労だけではお金は稼げない。安い労働力は他の国にある。その中で生き抜くにはしっかりと考える頭が必要らしい。
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ロジカルシンキングとフィールドワークと好奇心が大切。
1年間の時間の使い方を振り返って、空いた時間に何をしていたか?またそれと同じ1年をすごしたいかと自問することが必要。
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大前さんの思考力は誰でも身に着けようと思えば身に着けられるものなのか!と思った。自分で疑問をもってそれをとことん考えることが当たり前のように思うけどやはり重要なんだなと思う。
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前回の本がやや面白かったので
また大前先生の本を手に取った。
途中までは面白いが
だんだん、自身のアイディアや経歴自慢になりそーゆー話を聞きたいんじゃないんだよなぁ
となった。
勉強にはなる。
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大前メゾット1本目
この本が04年に描かれていることを踏まえると、相当なインパクトを受ける。
一方、トレーニングの重要性はよく分かるものの考え方が分かりそうで分からない…けどまぁわかる…?
いずれにせよ、ファクトベースで論理的に考えることが肝要
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実例が古いのと独自解釈のボリュームが多いのが気になった。
しかし超一流コンサルタントの思考訓練方法について知ることができ、刺激になった。
なお2000年代に書かれていた将来の業界像についても、今時点で概ね当たっていた。
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●「仮説と結論を混同するな」という言葉は身に沁みる。ほとんどの場合、検証することなく、「結論だと思い込んだ仮説」を振り回して議論をしている。これでは本当の問題解決には繋がらない。
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大前研一の思考方法。
1,論より証拠、そして解決策
安易な仮説で留まるのではなく、証拠に基づく結論まで考え抜くことが大事。
例、和服業界のマーケットは縮小傾向なので撤退すべき。ではなく、若者の浴衣の売れ行きはどうか、購買層の中心は女性か、などを掘り下げ対応策まで考え抜くこと。解決策を絞り出す。
2,証拠は足で稼ぐ。
現場の重要性は皆理解しているが、実際に実行しているのは少数となる。現場まで足を運び、徹底的に聞き込み調査をする。仮説に基づいて調査することもあれば、そこで気づきを得て解決策が生まれることもある。
何よりコンサルとして外部から来るものとして同じ言語で会話するには現場の聞き込み調査が重要だったのかもしれない。
3,プレゼンは論理的に行う。
まず顧客の一番の要望をクリアにする、つまり目的の設定。その目的を実現するための解決策を話す。その解決策の妥当性を論証する。論文の書き方と一緒。
4.常に考えるくせをつける。
歩いている時、電車の中、常に自分に課題を設定し、解決するためにはどうすればよいかを考えること。どんな問題も価値のある解答となるよう意識する。朝のニュースを一つ読み、それの問題点と解決策をツイートするのを日課にする。