【感想・ネタバレ】考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法のレビュー

あらすじ

お笑い芸人で小説家の又吉直樹が世の中の不思議を探る教養バラエティ「ヘウレーカ」で、たびたび招かれるのが、大阪大学医学部病理学教授・仲野徹先生。専門は「いろんな細胞はどうやってできてくるのだろうか」学。ベストセラー『こわいもの知らずの病理学講義 』の著者でもあります。
ご当人は「めざすはお笑い系研究者」と述べていますが、ノーベル賞を受賞した本庶先生の愛弟子としても有名です。
その仲野先生が、自ら実践してきた「学び方を身につける」ための方法論を初めて披露します。
大阪大学「学問への扉」仲野ゼミを舞台に、大学1年生14人に行った講義は、わかりやすくかつ実践的。仲野先生は、論文、プレゼンなどの指導とともに、学びの頂点である「発想」や「考える」技術を教えていきます。それは、生きるために欠かせない一生使える力です。
コロナ禍で始まった15回のゼミ。オンラインでつながった学生14人が、仲野先生の講義でどう成長していくかも実感でき、何が成長の要因かも見えてくるでしょう。
さらに、論文やプレゼンは医学と健康をテーマにしています。ゼミ生とともに正しい情報のとり方や選択の仕方も楽しく学べます。

仲野先生が、「教育とは、学校で学んだことをすべて忘れたあとに残るものである」というアルバート・アインシュタインの名言を現実のものとするゼミを開講。
「ようこそ、『学問への扉 仲野ゼミ』へ! あなたも受講するつもりで、いっしょに楽しんでください」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
序章   仲野ゼミのテーマ
第1章  本番開始!
第2章  最低限のノウハウ1
第3章  最低限のノウハウ2
第4章  実践編 初めての個人論文
第5章  実践編 改善した個人論文  
第6章  実践編 グループで作る論文
第7章  授業終了

<内容>
おなじみ大阪大学仲野教授が大学で実践した、大学入門ゼミを文字化したもの。大阪大学の1回生が受けている「学問の扉」という入門ゼミを担当した仲野先生が、2020年度、コロナ禍でZoomを使っておこなったこのゼミの模様を、実況中継した様子が綴られる。先生は医学部の教授ですが、入門ゼミなので他学部の学生ばかり。2回の実践をおこなっているが、第1回は故人で論文&発表。2回目は4人組(一部5人)で集団で論文&発表。むろんその間にテーマを発表して、討論してもらい、改善していく。全員のものはないが、2人と1組の実践内容が示されている。みるみるよくなっていく様子が見て取れる。本校(高校)の「総合学習」で似た取り組みをしているが、さすが大学生と大学教授。学生に示す示唆も素晴らしいし、学生もしっかりと取り組んでいる。今の学生は真面目なので、ちゃんと道筋を示せば、しっかりと取り組むんだよね。うちの先生たちに読ませたい。

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2021年04月14日

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