あらすじ
秘密を暴かれた「人類」の生き残りのサーヤは、ステーションを命からがら逃げ出した。乗り込んだ船の仲間に助けられ、自分の出自の謎を探ることに。人類は滅亡したというが、サーヤ以外の生き残りがどこかにいるはず。しかし、このサーヤの行動も、オブザーバー類らネットワークを操る高階層知性体の深遠な策略の一部だった──さまざまな知性と銀河宇宙の広大さを強烈なスケール感で描きだす、新鋭によるスペースオペラ
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Posted by ブクログ
「秩序と自由」
あえて言うならこの一言
評判通り上巻の「成長と冒険」物語から一転して、下巻は途方もない世界となる。
ネットワークとオブザーバー類の戦い
「秩序は不自然」として宇宙の秩序を保つネットワークを破壊し、自由で束縛されない「人類」をそだてたオブザーバー類、彼らは敵が味方か……。
億や兆の時間や空間は既に想像の限界な上に、「細胞レベルと生命体」を比喩として用いるなど、ミクロからマクロ、そしてその逆と、激しく跳び廻る。
どちらもSFの王道であり、上巻の冒険物語があるからこそ下巻の桁外れさが際立つお話でした。