【感想・ネタバレ】ガラスの城壁のレビュー

あらすじ

友との誓いを胸に、少年はいま立ちあがる。
父がネット犯罪に巻き込まれて逮捕された。真犯人を捕まえるため、悠馬は友人の暁斗と調べ始めるが――。真相にたどり着けるのか!?

※この電子書籍は2019年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

結末にびっくり。犯人は多分あの人でしょ!と思ってたのが裏切られた…。

誤認逮捕され、その後死んでしまった父親を持つ主人公、悠馬は、父親の誤認逮捕の影響もあってかクラスでいじめに遭っている。そんな時に悠馬のクラスに暁斗という転校生がやってくる。同じゲームアプリをやっている二人は仲良くなり、誤認逮捕された父親の事件を追うことになる。父親が残したパソコンのデータを狙う黒いスーツの男たち。ある時、暁斗が黒いスーツの男に捕まってしまう!
同じクラスの同級生、涼音。とある事件で警察を辞めようとしている陣内も巻き込みながら、悠馬は暁斗を救うことができるのか?


以下ネタバレ!

私はね、犯人の一人が暁斗だと思ってました。。それがまさか…悠馬が見ていた暁斗、黒いスーツの男たちは幻覚だった。追われていると思っていたが、追われてなかった!捕まったと思っていた暁斗はすでに死んでいた!(転校前に死んでしまっていて、転校生が来ると知っていた悠馬がインターネットを検索して暁斗の顔を知り、幻覚を作り出した)そして、その暁斗の父親は陣内だった。暁斗は以前の学校でいじめられていた涼音を助けていた。ラストに近づくにつれて、絡んでいた糸が一本に繋がるような感覚!とは言え、あんなにヒヤヒヤしてたのにまさか幻覚だったなんて…。

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2024年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

続きが気になって2日で読めた。
暁斗はきっと悠真の敵なんだろうと推測してたけどまさかの死んでるのには驚いた。
最初は陣内が悠真の父親なのかと思った。
涼音、陣内の死んだ人が同一人物だったのに驚いた。
黒いスーツのところとか真相がわかるまでけっこうハラハラした。
なんで鍵しとかなかったの!?とかパソコン使うから家がバレるんじゃないかと思っていたらまさかの悠真の幻想で、予想外だった。
ハッビーエンドでよかった。

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2022年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真相を知った時、ガツンと殴られたような衝撃を覚えるほどのどんでん返しです。
主人公が現実に気付かされ、絶望し、それでも前を向こうとする姿にとても心打たれました。
序盤はバックグラウンドがぼかされていて、なんかふわふわしてるな~と思いながら読んでいました。涼音も何がしたいのか、なんで首を突っ込んでくるのかよく分からず…けれど、真実を知れば涼音がとても良い子なのがよく分かります。
真実にに気づいた時、私だったら嘘だァァァ!と取り乱したり、何が真実なのか分からず全てを疑ってしまうと思う。それでも前を向こうと思った主人公は、陣内の言う通り、只只強い、としか。本当は内心すごく苦しんだと思うのですが、その辺の描写はあまりないのですね。この作品の肝なので、詳しく読みたかったところです。


誰かがいじめられているのに、その事を見ないふりをする。私も経験したことがあるし、逆の立場になることもありました。
声をあげるのが正しいかと言われれば正しいのだろうけれど、暁斗のように、正しさを貫いても報われないこともある。大人が気づいて介入してあげないといけないことで、傍観者も悪とは言えないと思う。
陣内はすごく苛まれていたけれど、1番苦しんでいるのは暁斗の母親ではないのかな。そばにいたのだから。
戦っても勝てない時は、逃げることも必要。伝えたくなくても、教えてあげないといけないことなんだと思います。

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2022年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの意味は分かったかなと。
ただ、途中で何個か浮かんでた中の正体が一致してしまった。もちろん、そのための布石があったから予想は出来た。でも、それだと腑に落ちないのが、最初の頃にあったゲームのレベル上げのところ。そこも完全なただの幻想ということなのかな。

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2021年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めたら止まらなかった
ストーリーの書き方が凄く上手くて読みやすかった

私自身の脳内が結構お花畑系だからだと思うけど、小説の中での現実を知った時は頭がシャンとなる感じというか、小説なのに現実が全部信じれなくなるような気分になって怖かった。

物語の途中、涼音も陣内も悠馬の中の暁斗を見て動いていたのが、結局誰も悠馬の事を考えていないんだと思って少し悲しかった。

悠馬の父だけが悠馬のことを考えていた様な表現だったのでその温かい空間が中学生という多感な時期に奪われてしまったことが本当に辛かった。
だから、悠馬が暁斗を作り出して生きようとしたのは自然な事だと思う。
でもやっぱり全てが作り物だった環境にいたショックが読書中に伝わって辛かった。

今でも悠馬と暁斗が現実で友達になって欲しかったと願ってやまないです....。。。

物語に入り込める良い本でしたが、あまりにも書き方が上手すぎて頭が一瞬すごく混乱して悲しい気持ちになりました。

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2021年06月17日

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