【感想・ネタバレ】パリ警察1768〈新装版〉のレビュー

あらすじ

人に潜む闇を、どぎついまでに見せつけ
さらに待ち受ける衝撃の結末。

あなたの知らない真実。
革命直前のパリを舞台にした
繊細で大胆なミステリー。

この感情の震えは「殺人鬼フジコの衝動」以上かもしれない。

1768年。革命前の爛熟したパリ。
悪名高き青年侯爵サドが事件を起こし、被害女性が高等法院に告訴するらしい。
パリ警察で、放蕩貴族を監視する特別任務につく私服警部マレーは
その醜聞を揉み消す命を受ける。
一方、セーヌ川で惨殺死体が発見された。
それは、5年前サドの「悪魔の遊戯」の相手としてパリ中にその名を知られた女工だった……。
革命的警察小説の傑作!
(解説 千街晶之)

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Posted by ブクログ

時代背景と海外もので読みにくさは多少あったけど、ラストの真相はさすがの真梨幸子さん。
この手のラストはやっぱり好き。
そしてパリの地下にはいまでも、、。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

高度成長期辺りまでの日本を舞台にしたノスタルジー系の映画作品を評して、この手の作品には臭いが欠けている、昔の日本は臭かったと言う文言を目にして、思わず笑ってしまったことがある。まあ確かに、昔はどこもくみ取り式だったね、公衆便所なんかホント地獄だった。このお話の舞台はくみ取り便所どころが糞便を窓から投げ捨て、誰も身体を洗わないという、悪臭都市パリ。主人公の警部の役割も犯罪の取り締まりより、放蕩貴族の醜聞を握りつぶすという香しからざるもの。社会や体制は腐敗しまくり、登場人物は程度の差こそあれ悪人ばかり。それでも主人公にはそれなりに貫き通す義みたいなものがあって、そのせいか読後感は悪くない。

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2023年01月22日

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