【感想・ネタバレ】響きをみがく 音響設計家 豊田泰久の仕事のレビュー

あらすじ

クラシック界の巨匠たちが頼った“耳”がある。東京・サントリーホールからハンブルク・エルプフィルハーモニーの音響設計まで。世界有数のコンサートホールの「響き」を手掛ける日本人トヨタは、いかにして究極の音を実現させたのか。その謎に迫る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

音の評価のためには音楽が必要

永田音響設計 
 放送技研から独立

サントリーホール(1986年)
 ベルリンフィル(1963年)と同じヴィンヤード(ブドウ畑)型 客席が360度囲む
 ステージからの直接音より周囲の壁を伝わってくる壁際や2階席に音に味わい
 音の明瞭さ 近代もの、現代ものに適する
 豊かな音とクリアな音は両立しにくいが
  視覚的に演奏者が見えると音がクリアになる
 演奏者と観客との一体感、親近感

 指揮者、オーケストラ、楽器としてのホール との共同作業
  ほかの演奏者の音を聴きにくい?というクレーム
  ホールは何も改善していない 慣れの問題 3~4年かかった 指揮者が鍵

フランク ゲーリー 建築 日本文化への造詣
 ウォルトディズニーコンサートホール(2003年)
 ピアニスト クリスチャン ツィメルマン推薦でサントリーホール→豊田に 
 ホール内部が決まってから外観のデザイン

ワレリー キゲギエフ マエストロ
 札幌Kitara からサントペテルブルグ第二オペラハウス(2006年)
 日本公演に同行しオーケストラの配置をコンサル

1/10の模型でロングパスエコーを試聴して確認し削減

ベルリンフィル第二ホール
 ミスも聞こえやすい率直さ
 第二演奏者がオケのバランスをとる

音は消えていくもの
音響の良さは数値では表せない
 残響時間では決まらない 残響時間はアルコール度数のようなもの

いいホールは残される
 当時の技術ではシューボックス型のそれほど大きくないのもが結果的に良い音響
 初期反射音が直接音と差が少なく聞こえる 
 ヴィンヤードは客席をグループに分けて席の近くにたくさんの壁
 いいホールにはいいオーケストラ

ピエールブーレーズ ザール
 ピアノの蓋を取る 直感力
 BARENBOIM ピアノ 弦が交差しない
 テノールとブラスの位置を離す
 歌手を優先してオケの音の指揮による強弱

作曲者と指揮者はかけ離れたものではない(サロネン)

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2021年10月14日

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