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これはフィクションでしょうけど、実際に起こった飛行機事故の話しや相次いだ回転レストランの閉店の話題などが思い出されて、感傷的な気分になりました。
凄く、心に響くお話でした。最初は記念日を少し特別な場所で過ごすご夫婦のお話かと思って読んでいたのに、衝撃的な事実が明かされた瞬間全てがひっくり返る感じ。
こんなに短いのに、忘れられない物語になりました。
一穂先生の書かれるお話はどれもこれも自分の好みどストライクで大好きです。
人生とは大きな円(縁)をゆっくりと右や左に逸れながら刻を重ねてゆく。本作の舞台となった今は無き、空中レストランのように。そして、作中の二人の1年に一度の晩餐会のように最後には因果のごとく巡りめぐって又、元に返る。ショートストーリーだけども大きなテーマが濃密に描かれていると思います。
ほぼ中身がない。ページ数的に仕方がないかもしれないが意外性のある設定をただ後出し説明しただけ。
後半の設定説明に加えて二人の恋愛感情要素まで加わり更にとっ散らかった印象。
主人公のふるまいもセンチメンタリズム全開な女性の言動もすべてが芝居めいていて寒々しい。