【感想・ネタバレ】柄谷行人対話篇2 1984―88のレビュー

あらすじ

〈他者〉そして〈言語ゲーム〉の共有――木村敏、自己免疫・エイズ・あるいは異物の肯定――小林登、文学の〈外部〉――岩井克人、「政治家した私」をめぐって――大岡昇平、江戸思想の世界性――子安宣邦、日本語で書くことの意味――リービ英雄。6人のエキスパートとの白熱の対論、第二弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

極めてハイレベルな対話で、知識の山脈に遭難寸前だったが、知的好奇心は間違いなく刺激される。読む側の興味関心によって目に留まる箇所は異なると思うが、私の場合は“教えることは意図的に出来ない”“文学は何も伝えるものなどない”あたりであった。日々の積み重ねで習得した感覚を言葉で教えることは難しいし、文学から伝わるものはあれど、伝えること前提で書かれたものを文学に分類しかねる感じはなんとなく納得。

0
2022年07月29日

Posted by ブクログ

12
教える・習う 非対称 言語ゲームの基礎?
26
精神分析は医者と患者のコミュニケーションとしてしかありえない
45
文学は教えられないことを教える
48
自己差異化

62
現代の文学は言葉のガン的な拡大、自己免疫疾患
74
82
外科
83
キュアーよりケェアー

99
景気循環→進化論 マルサスより19世紀のイギリス
114☆
記号論
119
中上健次 フランス文学・日本文学は元植民地に依存している
→搾取
131
共同体と共同体の間が社会

173
戦中の紙の配給、本の配給、インフレ
181
柳田は政治化した私を問題
折口は世界宗教化しようとする
185
フランス現代思想は政治的状況に対応して書いている
200
カタログ的 江戸から?

208
注釈学・文献学的であることは現象学的であることと切り離せない
238
239
人欲=礼
250
小林秀雄の党派性

263
時代を語れない
279
内なる辺境 安部公房
292
批評に現代性なんて必要ない

0
2023年01月26日

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