あらすじ
いつでも手にとれ、使えるスマホは、非常に便利な反面、
SNS依存、ゲーム依存など、依存症を起こしやすい道具でもあります。
スマホに振り回されて、現実にある大切な人間関係を壊したり、
生きにくくなったりしないように、
また、自分を見失わず、スマホを賢く使いこなすにはどうしたらいいか。
精神科医・和田秀樹先生が本書で提言します。
●1対1の人間関係が心を育てます
●「自分」対「みんな」は、心を圧迫しませんか
●なぜ目の前の人より、見えない「みんな」が大事なのですか
●スマホが依存症になりやすいわけ
●脳のソフトが書き換えられていく!
●目に映る世界は、こんなに豊かで面白いのに
●ネットの人間関係が持つ息苦しさ
●「みんなと同じ」は強迫感
●「炎上」はなぜ起こるのか
●SNSは何を壊すのか
●本来、ネットは議論や共感のためのメディア
●「自分病」はいつの間にか伝染する
●スマホで子どもの学力が落ちる
●2歳児の言語レベルになる!
●「なければ困る」ではなく「あれば便利」と割り切ろう
●まず、自分の感覚を取り戻すこと(他)(※本書は2018/10/25に発売し、2021/3/8に電子化をいたしました)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
非常に面白かったです。
先日、私の高校でインターネット・スマホトラブル防止講話がありました。
某携帯会社の方がネットに潜む危険を細かく説明してくれました。
本書では、スマートフォンやゲームなどの依存により自分自身が実世界との乖離してしまう。他者との繋がりの希薄化を述べられています。
人を人ではなくするツールだと改めて実感しました。
現在勤務している高校は学校にいる時間生徒のスマートフォンは預かっています。世間とは逆行する流れかもしれませんが、、。
前任校の休み時間はとても寂しい光景でした。全員が下を向き、言葉が交わされるのもごくわずか。
その光景から比べると現在の高校ではクラスのほとんどが誰かと会話したり、本を読んだり、勉強していたり、人と向き合う、そのためのつながりを作っているなぁと感じます。
Posted by ブクログ
精神科医による、スマホ+SNS依存がハイリスクローリターンであることへの警鐘。子どもへの影響としては、学力、忍耐力が奪われる等。
本編からやや外れますが、個人的には、日本の依存症に対する対応の甘さ、日本人の強迫観念への囚われやすさが印象に残りました。スマホとPCの使い分けについても、スマホが普及しきった今、改めて参考になりました。
Posted by ブクログ
TwitterもInstagramも閲覧垢しか持っていないため自分はスマホ依存症ではないと思っていたが、そもそも依存症に対する認識が甘いからそのように感じていただけで実際は依存症に片足を突っ込んでいる状態だったのだと気づいた。スマホを持ち始めた頃はたしかに忘れても「まあいっか。」で済ませていたなと思うと自分も知らず知らずのうちに変わってしまったのだと気付かされた。
重要なことは、スマホに使われる人ではなくツールとしてスマホを使いこなそう!ということ。
自分病=みんなと繋がっている自分を大切にするが、それは本来の「自分自身」ではないということに気がつかないこと。