【感想・ネタバレ】「心の悩み」の精神医学のレビュー

あらすじ

特別快速電車に乗ると、息が苦しく動悸も激しくなって倒れてしまう、やり手のサラリーマン。山のような量のお菓子を買い込んで、夜中じゅう食べ続けるOL。精神科医である著者のもとには、さまざまな悩みを抱えた人たちが訪れる。医者にできるのは、その悩みに徹底的につき合うこと、その過程で彼らは自らの力で回復していく、と著者は言う。本書では、最近増えている八つの特徴的なケースを解説しながら、その背後に見える「現代」という時代を、温かくユーモアあふれるタッチで綴る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょうど『グランド・ブダペスト・ホテル』を観る数日前から読み始めて、観終えた後に読み終えた、というのもあり何となくこのとぼけた雰囲気を身にまといつつ確信を付いてくる、という意味で本日はすごく良い気持ちで眠れそうな読後感。

著者は医学の立場から分かりやすい症例を紹介しつつ、専門的な話は別枠でかみ砕いて説明しており(しかも専門家から見ると多少違うニュアンスかもしれないがあえて、とのこと)、信頼できる印象の先生である。

とはいえ内容は普通。この手の書籍を好んで読む私のような人たちには新しい発見はないと思います。初版1998年と古いので(しかし読んだのは2003年第8刷&改訂なし版なので名著と言えよう)、もしかしたら現代医療では異なるアプローチになるのかもしれない。

しかしあえて★5にしているのはすごくトボけている文体です!コロンボ風に語ってみたり、謎が謎を呼ぶミステリー風に書いてみたり、嫌な患者だなあーしかし私もプロである、なんて正直に述べてみたりなど、本として飽きさせない面白さ。著者の最近の本もぜひ読もうと思います!オススメです!

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2019年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
本書では、最近増えている八つの特徴的なケースを解説しながら、その背後に見える「現代」という時代を、温かくユーモアあふれるタッチで綴る。


[ 目次 ]
第1章 パニック・イン・中央線特別快速
第2章 うつ・ウツ・鬱
第3章 耐える母
第4章 災難の後遺症
第5章 過食の盛典
第6章 偉大な父の息子
第7章 境目にいる人達
第8章 濡れ落ち葉を踏みしめて
終章 「心の悩み外来」から見た現代

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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2011年04月22日

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