あらすじ
「スッと消えてしまう言葉」「気分が滅入る言葉」「心が冷めてしまう言葉」と、「心に強く残る言葉」「人を勇気づける言葉」「自然と人が動いてしまう言葉」は、何が違うのか?
人の心をがっちりとつかむには、どうやって伝えればよいのか?
今、世の中に求められている「言葉」とは何か?
これまで何千回ものプレゼンをこなし、経営者や政治家のスピーチライターとして「伝わる言葉の選び方」の極意を、大学の講師として「思いを言葉に込める技術」「人の心をつかむ言葉の法則」を教えてきた著者が、独自の手法を開示!
[本書の3大特長]
【1】
「伝えたい思いをうまく言葉にできない」「懸命に話してもいまいち相手が乗ってこない」「人に読んでもらえるような文章が書けない」……そんな悩みを解消!
→結果・評価・印象が劇的に変わる言葉。プロならこうやって考える!
【2】
「理解」「納得」「共感」される表現力を身につけたい人のための全ノウハウ
→これだけ読めば、人を動かす伝え方が、しっかり身につく!
【3】
打ち合わせ、企画、プレゼン、報告・指示、面接、SNS……これまで見落としていた「重要ポイント」を具体的に解説
→3つのステップで、難なくマネできる「型」を大公開!
営業マン、企画マン、広報マンはもちろん、店員、ブロガー、先生、就活生にも役立つ人の心を動かす「言葉力」の鍛え方が満載の一冊!
[目次]
Lesson1 人が進んで動いてしまう「言葉の魔術師」になる方法
Lesson2 ダラダラ話がスッキリなくなる話し方スキル
Lesson3 堂々とプレゼンできるようになるスライドのルール
Lesson4 マニュアルどおりの交渉から抜け出すテクニック
Lesson5 自分の思いを「伝わる言葉」に変えるメソッド
Lesson6 「おっ、これいいね」と言われる企画書の書き方
Lesson7 人を惹きつけるパワーのあるコピーの書き方
Lesson8 褒め言葉をパワーアップさせる3つの秘訣
Lesson9 みるみるうちに個人発信力があがるテクニック
Lesson10 言葉がスラスラ出てくるようになる最短コース
Lesson11 相手をいい気分にさせる反論メッセージ法
Lesson12 誰もが納得・共感する「説明力」アップの秘策
Lesson13 敵をつくらず、言いたいことを言う3大奥義
Lesson14 自分の殻を破ることができる「断り方」のコツ
Lesson15 人に嫌われない「話し方」を手に入れる方法
Lesson16 一回り年下の部下との「接し方」鉄板ルール
Lesson17 切れかけた自己肯定スイッチを入れる励まし方
Lesson18 頼れるリーダーになるたった3つのコツ
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Posted by ブクログ
1962年9月12日。
テキサス州ヒューストンにあるライス大学で、第35代大統領ジョン・F・ケネディは、世界に向けてこう演説しました。
「アメリカ人を1960年代のうちに月に送る」
それを聞いた人の多くは「不可能だ」と言いました。しかし、アメリカはこの言葉で動いたのです。それから7年後の1969年7月20日にアポロ11号が月面に着陸。ケネディ大統領の公約は実現した。
なぜケネディの言葉に人々が動いたのか。それは「1960年代のうちに」という言葉があったからと言われている。ゴールを明確にすることで、ただの夢(Dream)を構想(Vision)に変えたのです。
ケネディのたった一語で、人類の歴史を大きく動かしたのです。すごいですね。
言葉には、ヒトを動かす力があります。
しかし、多くの場合、言葉足らずだったり、語る順番を間違えていたり、相手の考え方や価値観を知らずに話している。
特に最近は、分断・忖度・炎上などによって、想いのままに語ることを委縮させる風潮もある。
コロナ禍によって、リモートが増え、表情・しぐさ・空気感で人に想いを伝えることが難しくなった。何気ない一言が世界に拡散もされる。
思いもよらない一言が炎上を引き起こす、それを怖がり婉曲表現ばかりしたのでは何も伝わらない。人類史上でこれほど言葉の役割と責任が重くなった時代はありません。
■人を動かす声の掛け方
オノマトペをつけて話す
キュッキュッと音がするように磨く
=力を込めて磨く、一生懸命磨くという内容が含まれている
■人を動かす話の作り方
動いた場合の天国を想像させる
動かなかった場合の地獄を想像させる
■やらない理由を並べる人には
やるべき理由で対抗してはダメ
魔法の言葉
「でも、、やる」
否定した後に、強調される
「さぁ、やろう」
■しゃべりすぎでも理解される方法
話の初めに30秒の番宣CMを入れる
※人は自分の都合の良いように解釈するから、1分以内で自己紹介してと入れても4分以上話しちゃうこともある
目次を質問形で入れていく
「どうすればわかりやすい話し方ができるのか。何か良いコツはないか。これについてお話ししていきます。」
質問形は相手の側に立った言葉だから、知りたいことをそのまま伝えてくれている。
タイトルを最後につける
「今日は〇〇な話だったんだと納得できる」
■スライドプレゼンの作り方
スライドを作ったのちに、スライドがなかった場合も想定してプレゼンの練習をしておく
映らないと仮定すると、要点がわかりやすくなり詳細を細かく説明するようになる
プレゼンの中心はあくまで自分。
オンラインでやるときは、たまに共有画面を消して顔を写すようにする。
プレゼンの質はスイッチングで決まる
つねに「この先はどうなるんだろう」と期待を持たせるしゃべり方をしなければならない
その答えが、次のスライドにある
その思いを伝えるために移行するとき、心の中で「お待たせしました」と1回唱える。それくらいの間を作ってスライドを進める。
スライドの言葉は短いほどよいが、一度書いた文書を眺めて「なくても通じる言葉を刈り取ろう」という気持ちを持つこと。盆栽を眺めて、余分な葉や枝を切る要領。
★セミナーに入れる
言葉を刈り取るイメージ
「本施設において導入すべき省エネ・再エネの考え方について」
↓
「省エネ・再エネの導入案」
プレゼン時には下記資料を用意
・プレゼン用スライド(配布はしない)
・プレゼン内容のアジェンダ、進行項目(プレゼン前に配布)
・詳細資料(プレゼン後に配布)
アジェンダには、メモ用スペースも用意
詳細資料は、プレゼンターから離れてもあらゆる指摘・批判に耐えうる内容にすること。そして、1人語りの手紙のような形式で、プレゼンの流れと熱い思いも記載するとなおよし。「私たちはこの商品を手にして、3つの可能性にきづきました」と得意先の感情移入を誘い、同じ仲間と思わせる仕組み。
プレゼンを作る前に紙に書き込む
「白い紙に心を遊ばせる」
■スピーチライターは、言葉のバッティングコーチ
社会的ポジションが上がるほど、その一言にかかる責任が重くなり「自分が思う通りに語れば良い」わけではない。
自分が日頃から考えていること、使っている言葉が自分の本心と異なることもある。その言葉に世間がどう反応するか。その影響力を過小評価しているケースもある。
脚本家の山田太一さん
「人の言葉は、頭の中にすでにありすぐに口に出せる『言葉』と、もう半分、まだモヤモヤしているだけの形のない『心のことば』がある」
スピーチライターは、心のことばが口について出るためのお手伝いをする
モノマネをしたいではなく、その人になりたいっていう気持ちが必要。
自分の知らない人の言葉に気づくこと。これが文章上達の近道。