あらすじ
僕の肌はなぜ黒いのか? 僕は日本人なのか? 日本代表ストライカーが初めて明かす、苦悩と歓喜に揺れた半生を綴った生き方本。
サッカー日本代表ストライカー、鈴木武蔵。ジャマイカ人の父と日本人の母の間にジャマイカで生まれ、6歳のときに日本に移住すると、見た目によるいじめや差別を受けるようになる。しかし、サッカーを拠り所に、周囲を気にする「ムサシ」から、自分の心に芯をもつブレない「武蔵」へ内面を変えていく。本書は単なるアスリートの本ではなく、いじめや差別に苦しみながらも、自分を見つめ、歩き続けてきた人間のありのままを綴った「生き方」本だ。
第1章:カリブ海に生まれて
大自然の中で
ジャマイカでの暮らし
第2章:日本の土を踏む
小学校入学
仲間からのいじめ
理髪店での出来事
認められる喜び
心の殻
二つの国
第3章 武者修行
中学校時代
思春期とサッカー
桐生第一高校
運命のいたずら
一枚の招集レター
第4章 青色のユニフォーム
Can you speak Japanese?
94ジャパン
チームと代表のはざまで
世界という舞台
プロへの切符
歓喜の輪
第5章 プロの世界
意外な感情
小さな一歩
運命の人の邂逅
負のスパイラル
二つの気づき
トンネルの先の光
飛躍の予感
北の大地
新たな視点
新たな課題
第6章 再び異国の地へ
主張する責任
20年の歳月
後輩へのアドバイス
旅立ちのとき
どこでも誰とでも
心の真ん中に芯をもつ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
筆者が好きなので読んだ。
生い立ちや、サッカーの裏側(鈴木武蔵の心境)がメインなのでそんなにサッカー詳しくなくても読みやすい。
自分もいじめられてたので、処世術などすごく共感できた。
武蔵君との出合い
朝日新聞の書評欄に武蔵君のことが取り上げられていたのは、彼が歩んできた道のりの苦痛と栄光のないまぜの事実でした。
これはぜひ読まねばと思い久々に電子本購入すること致しました。なぜなら私は鈴木武蔵の大ファンだからです。
彼がハットトリックを成し遂げた埼玉スタジアムにわたしもいたのです。彼がゴールを決めたとき一人のチームメイトが飛んできて、背の高い
武蔵にだっこちゃん人形のようにうれしさのあまりぶら下がっていました。そのとき彼は一瞬戸惑いの表情を見せましたが次の瞬間歓喜の表情になったように私は感じました。この私の勝手な思い込みが、あながち間違っていないことをこの本を読んでなるほどと
頷くしだいです。
Posted by ブクログ
サッカー選手鈴木武蔵の情報を殆ど知らなかったが、「東大八年生」という本の中で紹介されていて、読み始める。
ジャマイカ人の父と日本人の母の生い立ちを持つハーフ。幼少期、容姿から日本人としてのアイデンティティーに自信を持てず、廻りの人からの反発を怖れ、殻を作りながらも、好きなサッカーを通じて自己肯定力を身に付け、海外のプロリーグに実を投じる。現在は、ガンバ大阪に在籍中。
今後の活躍を追いかけたいと思う。