あらすじ
世界がうらやむ「万世一系の天皇」の尊さを知っていますか?
海外の目から見ても比類なき存在である「日本の天皇」を分析。
全日本人がいま読むべき現代版『菊と刀』!
日本だけがなぜ「万世一系」を続けられたのか?
日本文化や歴史に精通すると同時に、法律家・宗教家でもある著者が、
西欧王室やローマ教皇との比較から、中国・韓国で皇帝・王族制度が滅んだ理由、
近年の女系・女性天皇論争までを世界基準で分析。
さらに戦後日本の裏面史ともいうべき占領期の天皇廃絶と新憲法をめぐる攻防やGHQによる皇室弱体化工作の裏側を紹介。
海外の目から「天皇と日本人」の間の紐帯とその意義を読み解く。(「本文」より)
[本書の内容]
第1章 日本の中心に天皇が存在しつづけることの貴重さ
第2章 外国人から見た天皇
第3章 占領下の日本で何が天皇を護ったのか
第4章 天皇と宗教
第5章 憲法のなかの天皇
第6章 政治利用された天皇
第7章 国民とともにある「これからの天皇」
第8章 日本は天皇を中心とする天皇の存在
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Posted by ブクログ
日本に長く住み、日本の歴史・文化を研究し、外国人だからこそ日本の良さを理解しているケントギルバート氏の著書。日本はこんなに素晴らしい伝統・文化を持っているのになぜ天皇のことをきちんと学校で教えたりしないのか。日本では、天皇を敬うような発言を公の場ですると、ウヨクとか言われたり、学校で国旗・国家の強制に異議を唱える集団が存在したりするが、それがいかにおかしいことか。天皇の存在なくして日本は存続し得ないのに。そもそも、万世一系の天皇が、これだけ長く続いている国家は世界に一つしかないのだから、しっかりとその歴史を教えるべきである、という内容です。
私もその通りだと思います。
なぜ義務教育の教科書の最初に出てくる日本最古の公的な記録が、中国の歴史書に出てくる日本についてなのか。確かに文字で残されているものとしては最古かもしれないが、それだって信憑性が高いとは言えない。
古事記や日本書紀に書かれている、国の起こりについて教えるべきではないのか。
私は記紀を詳しく勉強したわけではないのでなんとも言えないが、とにかく自分が教えていても、中学校の歴史の教科書は分かりづらい。ここ10年くらいで、皇室の歴史についての本をかなり読んだので、自分なりに少し、分かりやすく説明できるようにはなったと思うが、確かに「あくまで神話として書かれているものだが」と前置きしたうえで、神武天皇や三種の神器について教科書できちんと説明した方が、子どもたちにも古代の政権のあり方が理解しやすいと思う。
靖国神社についての考え方なども、アメリカのアーリントン墓地と比較して考察してあり、非常に勉強になる内容でした。