【感想・ネタバレ】ヤーガの走る家のレビュー

あらすじ

鳥の足がはえた家にすむ少女の成長物語。

「わたしの家には鳥の足がはえている。家は、年に二、三度、夜中にすっくと立ち上がり、猛スピードで走り出す。」(冒頭文抜粋)
少女マリンカが祖母のバーバと住む不思議な家には、あの世とこの世の境界を守る秘密の「門」がある。バーバはこの門の番人で、マリンカも将来番人になることを運命づけられて育った。
毎晩「門」を目指して訪ねてくる死者達を、美味しい料理と楽しい音楽でもてなし、星へ還すバーバの仕事を手伝うマリンカ。
でも本当は、その仕事に明け暮れる人生ではなく、生きている人たちの世界で友だちを作って遊ぶことを夢みている。
自分の運命は自分で決めたいという気持ちが強くなり、もがき、あらがい、行動していく。

ロシア民話「バーバ・ヤーガ」をモチーフに、家族の愛情と絆、少女の葛藤と成長、そして人生を自分の足で歩むことへのエールを描いた長編ファンタジーです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

電車で読んでたら、電車の中なのに泣いちゃった。
ラストでは大きな悲しみや、喪失感を受け止めたマリンカと家に
それ以上の希望や、可能性や、優しさが奇跡みたいに溢れてきてもう、最高でした。
じつは、ラストに行くまでは、何度も主人公のマリンカのことを、嫌いだなーと思っていました。
だからか、文字も目が滑って集中して読めなくて何度も何度ももどって読み返したりして。
わたしにはこの本、合わなかったかも。って思いながら読んでたんですけどね。
平和な日々の描写から、中盤あたりで、物語の殆どは大きな悲しみと喪失と、何をやってもうまくいかない苛立ちのシーンでね。
でも、途中でヤーガオババが出てきたあたりから物語がうんと優しくなる。初めてパーティにいくところくらいから、夢中でよめました。
終盤は結構没入していたとおもいます。
ベンジャミンもとてもいい子でよかった。
最後は、マリンカが望んでいた結末ではなかったけど幸せいっぱいの気持ちになれました。
生きている家族を失う時は必ず訪れますが、そのとき後悔しないように、大切にしたいなと思います。感謝忘れない。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鳥の足が生えた家に住む少女、マリンカの成長物語。
マリンカと祖母のバーバは、この家で「死者を見送る」ことを生業としている。あの世とこの世の境目で、その門の番人として生きる少女の、葛藤と決意が描かれる。

運命に逆らいたい、自分のことは自分で決めたい、
という普通の少女の思いが苦しくて、感情移入すると苦しくなる。それを見守るバーバの気持ちも、「家」の気持ちも、考えるほど苦しい。

そう、この話では家が感情を持っているんです。
感情豊かなおうちがとても可愛かった。
家も傷つき、ケンカをする。

登場人物も家もみんな、マリンカが好きで、マリンカのことを愛おしく思ってくれているところがよかった。
みんな、愛情を受けて育っていくんだよね。
バーバとの別れだけが悲しくて、救いがほしかったな。


ロシア民話のバーバ・ヤーガを読みたくなりました。
ロシア民話集探してみよう。

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2021年02月24日

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