あらすじ
ワクチンは効果があるvsあまり効果がない、糖質制限は健康にいいvs健康に悪い、卵はコレステロール値を上げるvs上げない……どれも「エビデンスあり!」なのに正反対の情報が出てくるのはなぜ? そもそもエビデンスとは? 医師にして医療ジャーナリストの著者が「エビデンス」の真実を明らかにした一冊
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Posted by ブクログ
糖質制限って結局体にいいの?酒は?赤身肉は?というなんだか意見が分かれてそうだけど、どんな研究結果があるのかなということがざっくりわかります。
参考文献のリストもちゃんとあるのもよいです。
Posted by ブクログ
「エビデンスがある」と聞くと、多くの人はそれは真実である。あるいは、信頼できる情報だと思ってしまうのではないか。しかし、「エビデンスあり=真実」ではない。
本書を読めば、そのことが分かる。
エビデンスが玉石混交であることは知っていたが、エビデンスにはレベル1~6までのランクがあるのは知らなかった。
コロナ禍の2021年2月に出版された本なので、新型コロナウイルスやワクチンに関する情報が多い。しかし、コロナの話題ばかりではないし、本書のテーマはエビデンスなので、健康情報に関心のある人は一読する価値がある。
内容も難しくないし、文字サイズも大きめで読みやすい。誰にでも勧めやすい本である。
Posted by ブクログ
コロナをきっかけにエビデンスという言葉が世間に広まりましたが自分もイマイチ理解していませんでした。エビデンスがあれば科学的に証明されたみたいな感覚になりますが実際にはエビデンスには6つのレベルがあるそうです。レベルが低いものにはたまたま自分がそういう例を見たというものもあるようでそれを聞くとエビデンスって何なんだろうと思います。あと動物実験はあまり当てにならないそうです。
Posted by ブクログ
エビデンスって会社の経費精算のプロセスで、必要って言うのを見て、領収書の事ねくらいな認識だったんだが、2020年にコロナがヤベェ病気なんじゃ?と世間が騒ぎ出して、エビデンス祭りになって、まぁ世間は混乱していたが、この本にはその混乱の世を鎮めるために医師でもある村松むつみ氏が筆をとった一書。
本書の構成は、一章でエビデンスとはそもそも何か?という事でエビデンスとしてのランク付けの話が出ており、二章では、そのエビデンスが医療でつかられる様になったのって最近で、信頼のおけるエビデンスをまとめたガイドラインと言うのを医師は活用してるとあり、三章では、エビデンスまがいが溢れる健康情報にメスをいれ、四章では、あやしい健康常識のパターンが提示され、五章で見極め方と心の持ち様が提示されています。
面白かったのは、まず、エビデンスには、レベルがあるって言う話。
信頼性の低い方から、「専門家の意見」、「症例報告、複数の症例報告」、「コホート研究・症例対象研究」、「非ランダム化比較試験」、「ランダム化比較試験」、「ガイドライン、システマティックレビュー、メタアナリシス」と6段階のレベルがある。そして、エビデンスが真実とは限らない!診断法や治療法が正しい事を意味しない!玉石混交!ってw
薬が承認される様になるまでも、「開発、試験管の実験」、「動物実験」、「少人数」、「用法・用量、投与スケジュールの設定」、「大規模」、「承認・販売」と。
この本、これが答えです!とか、これがおすすめとかがなく、自分で考えてな!がベースになっていて好感あり。
NMNとか海外から取り寄せてたまに適当に飲んじゃってる自分としては、NMNの効果って動物実験だけだったな…と考えつつ、目的なんだよ⁉︎って所にどう近づいていくかが重要と本書でも指摘されていて、健康については騙されない程度に気を付けて行こうと思った次第(日本で売ってるNMNはアメリカの20倍以上の金額なので買ってないだけまし、と自分を正当化する…)