あらすじ
将棋の世界で歩む7人をあたたかな筆致で描く感動作
藤井聡太二冠の師匠・杉本昌隆八段も共感!
「絶対棋士になってやる」と誓った中学1年生の祐也だが、次第に勝てなくなり学校の成績も落ちてきて……(「それでも、将棋が好きだ」)。
青春・家族小説の名手が、プロを目指す中学生、引退間際の棋士、将棋会館の清掃員など、勝負の世界で歩みを進める人々のドラマを生き生きと描く珠玉の短編集。第31回将棋ペンクラブ大賞文芸部門優秀賞受賞作。
「将棋の厳しさ、楽しさ、人の情を感じる作品。最後は師匠目線で読みました」――杉本昌隆八段(解説より)
装画 高杉千明
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
息子の国語のプリントに載っていて、続きが気になって…から手に取った一冊。将棋のことは全く分からない私でも、そこに向き合う人の感情や、取り巻く人々の気持ちがものすごく流れ込んできた。年齢かかわりなくなんとも爽やかな青春小説だと感じた。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ将棋の出来る男の子、女の子。奨励会目指したり、夢破れたり。将棋を巡る連作短編集。
すごく良かった。将棋なんてやったことないのに、面白いし、考えさせられる。秀逸な将棋ドラマ
Posted by ブクログ
何となくつながっている短編集。
全部良いが、中でも第3話「それでも、将棋が好きだ」が将棋しかやって来なかった若者の苦悩と、家族の優しさが描かれていて心に残る。
Posted by ブクログ
ほのぼのとした作品。
短編集で1話が短いのが不満だったけど、微妙に話がつながっていて、時系列も進んでいく構成。
すべて読者の期待通りになるご都合主義という内容でもないのが良い。
最初の話に出てきた優しい少年が、最後に真っ直ぐ育っているのがわかって嬉しくなる。
Posted by ブクログ
ほのぼのとした読後感の短編小説集。
将棋を題材というより、将棋に関係した人を題材にしている。
登場人物は多彩だ。将棋会館の掃除を担当する初老の女性、将棋に打ち込む少年少女、将棋担当の新聞記者、還暦を超えた棋士、等。
将棋を知らなくても楽しめるだろうけれども、将棋界のことをある程度知っていると、楽しみは増すだろう。
Posted by ブクログ
将棋にまつわる短編集
私は将棋が好きなので、より作品を楽しむことができましたが、将棋に興味がない人でも楽しく読める内容なのではないでしょうか
年齢に関係なく、将棋にすべてを捧げている姿はどの章の主人公もカッコ良かった
各章がちょっとずつ関わっているのも良かったです