【感想・ネタバレ】トリリオンゲーム【単話】 1のレビュー

稲垣理一郎 / 池上遼一

[ああ · ★★★★★]

痛快バディのはじまり

二十代にして世界の長者番付TOP10入りしたガクとハル。

海の近くに小さな家を買って大好きな娘と小さな犬のいるささやかな暮らしを夢見ていたガクは現実との差に戸惑っている。
そんなガクがハルと出会ったのは中学時代の最後の春だった。半グレに絡まれていたガクを相手をボコボコにすることで助けてくれたのだった。停まっていたトラックの死角によって防犯カメラに映らないとふんだハルは大胆にも犯行に及んだがトラックが動いてしまうという想定外の出来事によって犯行が明るみになってしまった。
しかし助けてくれたお礼にガクはハッキングをして犯行時の動画を消去した。それにびっくりしたハルは将来ガクはいろんな企業から引っ張りだこになると大喜び。
しかし実際就活をするようになるとその前は良くても面接で不採用になってしまう。
そんなガクとハルが受ける本命の企業がドラゴンバンクというITヤクザ並みの老舗企業だった。
しかしハルは内定がもらえたもののガクはやっぱり不採用。
しかも窓ふきのバイト先が寄りにも寄って内定式をやっているドラゴンバンクだった。
いやな気分になりながら窓を拭いていると何故か内定をもらったはずのハルが窓を拭いている。
企業には自分のようなヤツだけでなくガクのような人間もいて成り立つのに片方しかとらない会社には、入るより買いたたく方がいいと言う。
そんなハルが企てる壮大な野望とパワーゲームにガクは巻き込まれていくのだった……。

とても読み応えのあるストーリーに、池上先生の端正な絵柄が華を添えていてよかった。
とてもわくわくした。

＃笑える ＃ドキドキハラハラ ＃カッコいい

[まりりん · ★★★★★]

度胸があり、様々な能力の高いハルと、コンピュータに特別な才能をもつガクの起業の物語。とくに、ハルが破天荒で魅力的です。