【感想・ネタバレ】出版と権力 講談社と野間家の一一〇年のレビュー

あらすじ

日本の出版。その草創期にも転換期にも、彼らが関わってきた……。
「おもしろくてためになる!」「これを読めば大学に行かなくても偉くなれる!」
臆面もなく立身出世を説き、一代にして「雑誌王」に成り上がった初代清治。
勃興する帝国日本の大衆の心を鷲づかみにした印刷物は、やがて軍部との抜き差しならぬ関係のなかで変貌していく……。
そして敗戦後、総合出版社への転換をなしとげ、国民教育(ナショナル・エデュケイション)と出版による世界平和の夢を追いつづけた四代省一。
未公開資料を駆使し、近代出版百五十年を彩る多彩な人物群像のなかに野間家の人びとを位置づけた大河ノンフィクション!

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Posted by ブクログ

たいへんな力作!
講談社50年史では活かせなかった資料を提供した講談社にも、それをまとめあげた著者魚住氏にも、ひたすら脱帽!

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2021年06月23日

Posted by ブクログ

野間家の講談社、博文館、東京堂、などなど。戦前からの雑誌文化がよくわかる本。講談社に眠っていた社史に載らなかった速記録から色々な挿話が挟まれる。戦争協力、少年部などなど。
とても面白い。
新潮社の「斎藤十一」本、「2016年の文藝春秋」と、3冊合わせて読むとオモロいかも。ついでに、中川さんの「二重らせん」(旺文社について)を読むと日本の出版史がよくわかる。
鈴木庫三少佐の弾圧、紙配給。
日本は雑誌と書籍流通が合体したので、書籍が安く読めた。ということがわかった。大量に売れる雑誌流通に書籍が乗ったとのこと。
あた、野間省一氏がアフリカやアジアに地道な援助を、したことも知った。
とにかく良い本でした

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2021年03月23日

Posted by ブクログ

野間清治がいかなる経緯で出版事業を興したのか、よくわかった。
惜しむらくは、講談社の戦後。戦前に比べて、ボリュームが薄い。

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2021年08月02日

Posted by ブクログ

野中広務の評伝をかつて読んで良かったので、これも読んでみようと思った。
戦争時の対応が一番興味深かった。

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2021年05月08日

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