【感想・ネタバレ】アメリカ空軍史から見た F-22への道(上)──戦略空軍の誕生とベトナムでの行き詰まりのレビュー

あらすじ

■究極の制空戦闘機F-22は、どのように生み出されたのか。
その背景を、アメリカ空軍の成り立ちまで遡って考察していく1冊

・アメリカ空軍を変えた“戦略爆撃の父”とは?
・;なぜドイツ高射砲は米英爆撃機を苦しることができたのか
・実はみんな知らない戦闘機の科学──衝撃波、エリアルール1号/2号とは何か
・なぜアメリカ空軍の戦闘機開発は迷走したのか

■【新視点】カタログデータでは分からない、戦闘機の本質が見えてくる!

アメリカ陸軍航空隊は第二次世界大戦で成功を収めて念願の独立を果たしますが、その後、その特殊性ゆえに迷走を続け、ベトナム戦争では戦える戦闘機がなくて海軍機を借り、それでも北ベトナム軍機に辛酸を舐めることになりました。

なぜアメリカ空軍がそのような特殊な空軍となったのか、 それぞれの戦闘機が何を目指し、なぜアメリカ空軍が迷走することになったのか、をアメリカ空軍史全体から考察していきます。
なぜこの機体がつくられたのか、なぜこの性能が求められたのかは、その機体だけを見ても分かりにくいのですが、歴史全体から通して見ていくことで見えてくるものがあるはずです。

またそのなかで、超音速機は衝撃波をどうやって克服しているかや、エネルギー機動性理論とは何か、ステルスがどう発展してきたかなど、ややこしい内容なので意外とミリタリーファンが知っているようで知らなかったテーマについてもやさしく噛み砕いて解説しています。

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【注意】上巻ではF-22やジョン・ボイドは登場しません。
なお、下巻では“変人&天才”ジョン・ボイドが現れ、エネルギー機動性理論をもとにF-15やF-16といった傑作機を生み出す原動力となり、その流れがF-22へと繋がっていくところまでを描きます。
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【著者略歴】
夕撃旅団(ゆうげきりょだん)
管理人アナーキャが主催するウェブサイト。興味が向いた事柄を可能な限り徹底的に調べ上げて掲載している。
著書に『ドイツ電撃戦に学ぶ OODAループ「超」入門』(パンダ・パブリッシング)がある。

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F-22から逆算された軍事史

航空支配戦闘機F-22を航空兵力の頂点に据えた上で、そこから逆算した兵器開発と航空戦術の歴史を辿っていく作品。
上巻ではレーダーの登場、それによって発展した兵器と戦術の物語と、戦略爆撃という戦術の登場と発展の物語と、ジェットエンジンの登場による超音速時代の幕開けと、航空機開発の流れについての物語が展開されます。
結論から言うと、航空優勢の重要性と戦略爆撃の困難、それと国家戦略と戦争計画の方向性を定めることの困難さを歴史を通じて記述した作品です。
様々な反面教師的事例が出てきます。

#笑える #深い #タメになる

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2024年08月30日

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