【感想・ネタバレ】なぜあの人のジョークは面白いのか?―進化論で読み解くユーモアの科学のレビュー

あらすじ

ユーモアは最強の生存戦略であり、笑いは最強の武器である。
人を魅了し、人間関係を円滑にし、いかなる苦難をも「笑い飛ばす」力が、ユーモアにはある。
笑いたいという欲求は世界共通であり、あらゆる人たちが笑う。

しかし、ものすごくウケるジョークがあれば、まったくウケないジョークもある。
何を言っても面白く聞こえる人もいるのに、何を言ってもつまらなく聞こえる人もいる。

本書では、大昔から伝わる古びないジョークや、
鋭いウィットに富んだ政治や社会を風刺する現代のジョークまで、
100以上の傑作ジョークを紹介しつつ、
エディンバラ大学の進化生物学研究所教授が、
「間違いと不調和の解消」という、進化がもたらした「笑い」の本質に迫る。

・笑いはなぜ、どのように誕生したのか?
・笑いは何の役に立っているのか?
・なぜ芸人はモテるのか?
・面白い人は知能が高いのか?
・なぜ笑いは伝染するのか?
・文化によるユーモアの違いとは?
・ユダヤ人のユーモアセンスの由来とは?

あなたのジョークを洗練させ、あなたを人気者にする(かもしれない)
ユーモアセンスを磨くための必読書!

「ジョナサン・シルバータウンはユーモアの進化についての、滅法面白い、博識で抱腹絶倒の作品を書いた」
ーーフィオーナ・キャップ(シドニー・モーニング・ポスト)

「本書でジョナサン・シルバータウンは、世界で最も古いジョークを数多く紹介し、最新の科学で解説する。また、文化によるユーモアの違いや類似性も明らかにする……知的な作品である」
ーーロス・フィッツジェラルド(スペクター・オーストラリア)

「面白い本だ。男も女も、みんな本書を楽しめるだろう」
ーーサンデータイムズ

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

笑いがおきる仕組みを解説するだけではなく、笑いを哲学・進化論的に考えて、なぜ笑いが世の中に必要だったかを解説しているのが楽しかった。
笑いへの捉え方が少し変わった気がする。

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2021年06月06日

Posted by ブクログ

ジョークは、人間が生きて行く上での薬にもなれば、毒にもなる取り扱い注意のものだ。




「ユーモアと心」では、ユーモアの中で人を笑い者にするものが多い。ポイントは優越感を抱かせるだった。誰も自分がかわいいからなあ。




「分かっちゃいるけどやめられない」のが「笑いとセックス」だった。ユーモアは、異性に対して自分をよく見せる道具になる。人間がいる限りなくなることのない笑いの1つだ。



「ジョークと文化」では、ユーモアがうさ晴らしの手段になる場合として、反体制的なジョークを取り上げている。押さえつけられているとユーモアを言いたくなるようだ。




ソビエト時代のロシアの地下で広まったジョークを取り上げている。



政事をネタにしたジョークのコンテストの開催が発表された。

第3位 懲役10年と全財産没収
第2位 独房監禁15年
第1位 禁固25年


ジョーク1つ言う自由もない社会だったのがよく分かる。




自由がないと言えば、やりたい放題の権力者が支配する中国だ。2013年、習近平主席をあのくまのプーさんに似ているとやゆするネタが広まった。2018年には中国政府はくまのプーさんの最新作を上演禁止にした。




器の小ささがよく分かる。権力者は笑われてなんぼと思わないとやっていけないよ。アメリカの大統領がいい例だ。



ユーモアは、良いこともあれば悪いこともあるので、使い方には注意だな。

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2021年05月16日

Posted by ブクログ

結局書名の問いの答えはよく分からなかった。翻訳物なので当たり前だけれど、ジョークの例が外国仕様なので、頭では理解できるけれど、面白さがあまり伝わらず残念。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

ユーモアのセンスを磨くための必読書ということで、ユーモアに欠ける自分が、どうすれば良いのかを考えながら読んでみた。 笑いとは何かからジョークと文化まで、ジョークの事例をあげながら進化論的な考察を行っているが、正直なところ、あまりよくわからなかった。 著者は欧米人であり、取り上げたジョークも日本人には馴染みがなく、翻訳者の補足を見てなるほどと思うジョークも多かった。 (それでも意味がわからないものもある) ジョークは西欧的なもので、日本人の笑いとは異質な感じがあって、この考察が日本の笑いにも当てはまるとは思えなかった。

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2021年08月15日

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