あらすじ
テレビアニメも大好評! 人気シリーズ「ちいかわ」、待望の第5巻登場!!
ちいかわたちが森で出会った大男「オデ」。オデにすすめられて一緒にキノコを食べていたら、ゴブリンたちに捕まっちゃった! オデとともに監獄に収容されたちいかわたち。このままだとゴブリンたちに食べられちゃう…!? でも……諦めずにみんなで脱出できるよね!
「オデ」編のほか、大反響の「スロット」編や「黒い流れ星」編も収録! さらに単行本でしか読めない描き下ろしも!
つらいことも悲しいこともあるけれど、大好きなみんなと明日も笑って暮らしたい。小さな幸せを見つける、ちいかわのささやかな日々は続きます!
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Posted by ブクログ
ちいかわ5巻を読みました。改めて考えるとかなりWebが先行していて5巻でもまだここだったのかという感じですね。さて5巻はざっくり3つの長編から成っています。「オデ」と監獄に閉じ込められる話と、3人が入れ替わる話と、黒い星の力でちいかわがループする話です。全体的に理不尽な展開が目立つ巻で、ちいかわってこういうことだよなということをしみじみと感じました。
「オデ」編では、理不尽で制御されない暴力がダイナミックな迫力と一緒に楽しめて最高です。「ちいかわ」はセリフが手書きなので、太く力強い文字になるだけで妙に威圧感と勢いを感じてしまいます。有名な「むちゃくちゃにしてやる!!」のページでは、オデの輪郭まで太く強調されコマを跨いだ全身姿が理不尽さを増強しています。
入れ替わり編では、姿はそのままなのに表情や所作が完全に別人になっていて、こんなにデフォルメされた絵柄なのに凄まじく細やかな表現力を感じて楽しいです。普段としゃべっている人物が違うのに違和感程度しか抱いていないポシェットの鎧さんの反応に、結局同格の存在とは思われていないんだなという妙にリアルな残酷さも感じます。
ループ編では、ちいかわが次第に冷静さを失い取り乱していく様にある種の趣向を強く感じます。目覚まし時計に取りついた黒い星を撃退するために時計をオキシ漬けするという展開も、異常事態と日常的なアイテムの組み合わせでナンセンスさが強調されていてナガノ先生みがあります。
いいね
今回も楽しく読ませて頂きました。
黒い星の話は読んでる時はとても悲しくなりましたが、無事に解決できて良かったです。