【感想・ネタバレ】うちの宿六が十手持ちですみませんのレビュー

あらすじ

可愛さ余って憎さ百倍――でも、愛してる!

江戸は柳橋で一番人気の芸者・菊弥は、男まさりで気風がよい。芸は売っても身は売らないを地でいっている。

そんな芸者仲間からの信頼も厚い菊弥だけれど、ただ一つだけ欠点がある。実は、根っからの「ダメ男好き」なのだ。

恋人で岡っ引きの北斗は、誰がどこからどう見ても、「ダメ男」。しかも、自分は「デキる男」と深く思い込んでいる。なのに、菊弥は恋心が全然吹っ切れない。

その「ダメ男」で恋人の北斗が、「菊弥馴染みの大店が盗賊に狙われている」と知らせにやって来た。もちろん、しっかり小遣いをねだるのを忘れないところが、腹が立つ。

事件を解決しようとしているのか、それとも、引っかき回そうとしているのか分からない、飄々とした北斗の姿を見て、菊弥はひとり呟くのだった――。

「世間のみなさま、すみません」

新進気鋭の人気作家が描く、ほのぼのお笑い捕物帖第一弾!

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ふふふふっ

肩肘張らず、気楽に、さらっと読める。男の方は、お気楽な岡っ引きで、売れっ子芸者のヒモなんだけれど、どこか憎めない。女の方も、売れっ子芸者だけど、自分の男の趣味が悪いことを、良くわかっている。ある意味、良いペアなのかもしれない(笑)

0
2022年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Tさんのおすすめ。

あっさりして良いのは、芸者の性格だけ。
男を見る目のない柳橋芸者のヒモは十手持ち、
酷い男だが能なしではない。

面白い設定だし、
芸者関連の情報が豊富だし、
商家の息子が自分の親の店盗みに入るのを、
訓練に仕立ててしまう、というのも面白い。

ただ、ちょっとあっさりしすぎ。
もうちょっと話をややこしくというか、
ひねってほしかった。

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2021年10月10日

Posted by ブクログ

神楽坂淳の作品の中で、秀逸な作品。
「うちの旦那が甘ちゃんで」シリーズが作品数は多いのだが、この作品は物語と登場人物の配置と、そこにまつわる江戸情報の絡みが実に良い。

女房が尻に引くパターンが多いこの作家だが、売れっ子の芸者と岡っ引きの宿六というパターンはぴったりなので、話のもって行き方に無理がない。

気持ちよくストーリーを追って笑ってほろり、しかも江戸文化の面白さも窺える良い作品。

1
2021年08月13日

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