あらすじ
飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。町方にすれば“些末な”事件のはずだった。しかし、怪我を負った男が惨殺されたことから事態は大きく展開し、小間物問屋〈遠野屋〉の主・清之介の周囲で闇が蠢く。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治が辿り着いた衝撃の真相とは――。一気読みのシリーズ第九弾。
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Posted by ブクログ
2024.02.11.audible
清之介にも弱点はあるのね。
わかっていても、どうしても抑えられない気持ちがあるのね。
いつも冷静なのにね。
浅いところでは、その弱点を笑う信次郎だけど、
誰よりも清之介のことを理解しているからね。
源庵が殺されるとは。
また新たな敵が現れた模様。
手強いね。
amzon本の紹介
ある日、飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我を負ってしまい、殴った男はそれをみて愕然として遁走の果てに首を吊ってしまった。町方にしてみれば〝些末な事件〟のはずだった。しかし、怪我を負って生きていたはずの男が惨殺されて発見されたことから事態は大きく展開し、そして、また、小間物問屋遠野屋の主・清之介の周囲で闇が蠢く。推理にカミソリの切れ味を見せる北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎、人情派の岡っ引伊佐治が辿り着いたとんでもない真相とは――。一気読みの「弥勒」シリーズ第九弾。
Posted by ブクログ
これも一気に読んでしまった。清之助の初めて見せる危うさにドキドキしてしまう。およえは、おちやは、また登場してくるのだろうか。それも気になる。ああ、次が早く読みたい!
Posted by ブクログ
***ストーリー***
飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。町方にすれば“些末な”事件のはずだった。しかし、怪我を負った男が惨殺されたことから事態は大きく展開し、小間物問屋〈遠野屋〉の主・清之介の周囲で闇が蠢く。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治が辿り着いた衝撃の真相とは――。一気読みのシリーズ第九弾。
***感想***
今回の小説も表現が豊かで、初めて見る言葉が多く、勉強になりました。
前半は展開が遅く、物足りない印象でしたが、八代屋が殺されたところから一気に解決まで動き、とても面白かったです。
*好きなセリフ
P78-79の八代屋のセリフより
『品の本当の値打ちを決めるのはわたしたちではなく、お客様です』
『この紅は、女を飾るだけでなく守り神にもなるんですよ』
『お客さまが品を育てたのす。』
遠野屋の商売敵として登場する八代屋だけれど、上のセリフにはなるほど…!、商いにはそういう一面があったのだと遠野屋と同じことを思いました。
真っ当な商人だったらどれほど伸びていたかと思うと残念な結末でしたが。