あらすじ
〈教室の片隅で密かに小説を書く女子高生と、彼女に興味を惹かれる同級生〉〈事故で失明した妹と、彼女を気遣い支える姉〉〈音大入試に挫折して実家の喫茶店を手伝う姉と、彼女に反発する妹〉〈年上の女性に熱い思慕を抱く令嬢〉交わらないはずの彼女たちの人生が一つに繋がるとき、待ち受ける運命とは!? 4つの物語(ストーリー)が交錯し、スリリングに展開する青春ミステリー。
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Posted by ブクログ
最初に高校生奈緒と小説を書いているという同級生の希莉が登場する。
その後全く違う設定の3つのストーリーが描かれる。最初、それは希莉が書いている小説なのかと錯覚してしまった。3つのストーリーと奈緒・希莉の計4つの話が並行して描かれ、頭が混乱してきた。
ところがそれぞれのストーリーがやがて一つに繋がりだし、最後には奈緒と希莉までその中に登場するに至り、希莉の小説とは無関係だった事が分かる。
ラストはスリル満点の展開で気持ち良いハッピーエンド。ミステリーとは言え、ストロベリーナイトの誉田哲也がこんな青春ものを書けるとは、その懐の深さに感心する事しきりであった。
Posted by ブクログ
バラバラだった4つの話が徐々に近づいていき、大きな事件につながっていく。
どこまでが空想でどこまでが起きている話なのかがわからないような世界観なのに、つながるのが心地よい。
ミステリー要素もあり、サクサク読めた。
最後にはみんながほどほどにハッピーに。
読後感としては、なんとなく薄さを感じた。
自分も、どこかで作者がいる物語の主人公だと思って生きると、人生にハリが出そうだなと思った。
Posted by ブクログ
さすがの誉田哲也のリーダビリティ、最初から最後までワクワクドキドキでページを捲らせられ、終始楽しく読み進められた。
登場人物たちのキャラ造詣も好感度あり。
終盤、盲目の少女が暴漢を制圧する様も、イイ感じ。
ただ・・・終始楽しく読み進められたのにも関わらず、心に残る作品ではなかった。何故だろう?
エピロード的なエピソードが冗長だったから?
敵の動機に白けたから?
誉田作品には珍しい読後感。
★3つ、6ポイント半
2022.11.09.新
※「数年前に東京で起きた事件がね・・・」というくだり、姫川シリーズドラマ化以前からの誉田哲也ファンとしては、かなりのニヤニヤポイントだった♫
嬉しいね。
うれしいけども・・・本編には関係無さすぎるため、いらない描写だったかな。。。
作品間リンクでの読者サービスし過ぎるのは、安売り感が感じられてしまう。
(ジウサーガと苺シリーズとのコラボとかは、十分ワクワクして読めたし、さらなるリンクに期待もしてるけれども)
Posted by ブクログ
誉田哲也らしい読みやすさと面白さがあったから、入り込んで一気に読めたけど、期待は上回らなかった。もっと怖いのを期待しちゃって肩透かし感。ハッピーエンド感もあったから、今読みたかったのはこれじゃなかったかな。
最後の3行のなにかにおわせてる感じはなんなんだろ…。解説が欲しい。